『YASの週報(99年7月)

7/7(水)
7/14(水)
7/21(水)
7/28(水)

 7月17日、母が亡くなりました。享年62歳でした。7月7日に入院し、翌日から意識不明のまま、目を開ける事無く逝ってしまいました。
 母は、僕が子供の頃から、僕のやりたいことをいつでも応援してくれました。頑固で理解の無い父を影で説得してくれて、子供の意思を尊重してくれました。でも、「好きなことをやるんだから、自分の分をわきまえて、自分の力でやりなさい。」と、スタートラインに立たせた後は、一切の手出しをしませんでした。おかげで、学校などの進路や趣味もすべて希望通りの道へ進めましたし、その為の努力の仕方も学ぶことが出来ました。今、NSXに乗っているのも、パソコンを使っているのも、すべて母のおかげです。
 その母に、ろくに恩返しも出来ないまま、逝かれてしまいました。旅の好きな母でしたので、あちこちに一緒に行こうと沢山約束していました。僕が転勤で函館に住んでいた時などには、よく遊びに来て、一緒に北海道をドライブしました。本当に楽しそうでした。しかし、晩年、足を悪くしたため、あまり出歩けなくなってしまっていました。僕が一人暮ししていた荻窪から実家に戻ったのは、もちろんNSX購入の為もありましたが、母が杖をつきながら歩いていたのを見て心配だったのが一番の理由だったんです。照れ隠しでNSX購入を理由にしていましたが、母にはバレバレでしたね。でも、喜んでくれていたと思います。いっぱい一杯親孝行するつもりだったんですが、強がりな母は、なかなか僕の希望に応じてくれませんでした。それよりも、僕が、NSXとネットで新しい友人が沢山できて、楽しそうにしている事の方を喜んでくれていました。僕がツーリングやミニオフの話をすると、本当に楽しそうに聞いてくれてました。これで良かったのかも知れないとも思いますが、でも、もっと何か…、そう、もっと何かしてやれなかったかと思うと、心残りでなりません。

 早過ぎるよ…。これから、もっともっと楽しんで欲しかったのに。

 

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