『YASの週報(99年3月)

3/3(水)

 さて今週は、NSXのチューンで有名な某チューニングショップに行ってきました。雑誌やビデオでNSXチューンの話になると必ずと言っていいほど出てくるところです。資金的にすぐにチューンすると言うわけではないのですが、今年中に足回りとブレーキは手を付けて見たいと思っているのと、レカロを入れると足が届かないのでオリジナルのシートレールを見てみたいというのがメインの目的でした。

 ジオアトラスで調べた地図を頼りにたどり着いたのが昼過ぎ頃でした。思っていたより小さな店構えに戸惑いながらも車を路駐すると見知らぬ人が声をかけてきました。「これから出かけちゃうんで、良かったら店で待っててください。」え?誰?あ、そうか、NSXで来てるからお客だって事は分るんだ。ってことは「お店の人ですか。分りました。よろしくお願いします。」この人が代表のTさんでした。お客さんを連れて無限に出かけるそうです。とりあえず店に入り、留守番のおねえさんにコーヒーをいただきながら待つことにしました。

 店内は意外と質素です。飾り気の無い室内に無造作にオリジナルパーツが転がっています。でも、置かれているデモカーは超ドハデ(^^;です。GT風リアウイング、ラジエターダクトが大きく開いたボンネット、大径のスリック、固定式のヘッドライト、エンジンなんか訳のわかんないぐらいイジられてます。ほえ〜と感心しながら見ていると常連らしいお客さんが2人やってきました。2人ともやはりドハデなエアロで武装してます。賑やかに話しているのを聞いていると筑波1分3秒がどうとかフラットとかものすごい話をしています。僕は、まあフルノーマルではありますが、去年に筑波をはじめて走ったとき1分●●秒がやっとでしたからまるで別次元の話です。どう見ても20代前半の若者なんですが、NSXをフルチューンして筑波を攻めるなんてうらやましい限りです。どうにも話に加われず、留守番のおねえさんにパーツなどを見せてもらい時間を潰していたのですが、なかなか代表のTさんが戻ってこなかったので諦めて帰ってきてしまいました。
 Tさんに色々話を聞きたかったのですが、まあまた次の機会もあるでしょう。しかし、デモカーに座らせてもらいましたがオリジナルのシートレールはやはり足が届かなかったし、見た限りリフトアップの機械もアライメントテスターもありませんでした。どちらかと言ったらパーツの販売が主で、取り付けは自分でやってくださいという店のようです。メカ音痴の僕には向かなそうですね。これなら先々週にいった横浜のA店の方が断然好印象です。

 その横浜のA店は、いきなり行ったにもかかわらず社長のNさん直々に2時間以上もじっくり話を聞かせてくれましたし、細かいところに手の届くパーツ作りもとても良いと感じました。ピットも3台分が確保され、ハンター社のアライメントテスターも導入されていました。場所がちょっと遠いのが難点ですが、何よりじっくり話を聞いてくれるという姿勢が僕にとっては最重要なんです。シルビアの時もそうでしたが、なにしろやっとのことで購入した愛車をこれまた多額のお金をつぎ込んでイジるわけですから、各々のパーツに関して自分なりに納得して導入することがとても大事だと思うんです。両店とももう一回行ってみるつもりですが、僕としてはかなりの割合でA店に傾いています。
 まあ、エアロは興味ないので、シルビアの時のように外見はフルノーマルで実は中身はギンギンと言う風に仕上ていきたいですね。(^^)

3/10(水)

さて今週は、城山オフに参加してきました。まずは、朝起きて、昨夜録画をセットしておいたF-1の予選をチェック。ふむふむ順当なグリッドだな〜などと思いながら出掛けたんですが、まさか、あんな大波乱の展開になるとは予想もつきませんでしたね。とにもかくにも<苦労人>アーバイン初優勝おめでとうです。 \(^o^)/ アーバインのように<歯に衣を着せずしゃべるけどやるべき仕事はきっちりこなす人>ってカッコイイですね。初優勝でさらにハクがついた感じです。おっと、話がそれました。

いまにも降り出しそうなくもり空を見上げて心配しながらも、マグさんと一緒に出発しました。城山には9時30分頃到着。意外と早く着きました。10時から開始のはずなので、もしかしたら誰もいないかもなどと思いながら駐車場に入っていくと…あれ、もう結構来てますね。
990307siro02.jpg (45178 バイト)おお!あのベルリナNSXは?おお!ウイングがついてる!って事は斎藤さんだー!!いや〜すごいですね〜。本人自ら<軽量化マニア>というだけあって走りに関係ないものはきっぱり割り切って取り外しちゃってます。シート後ろの内装にトランクの内張り、ステレオ(ヘッドユニット&アンプ&スピーカー)はきれいサッパリ無く、シート・ホイールだけでなくフォグまで交換して軽量化してます。中でも驚いたのがアンプを外したドアの軽さでした。ドアの開け閉めのちょっとした動作だけでも軽さが実感できました。(NSXは左右ドアパネルの中にアンプが埋め込まれています。余談ですが、携帯電話をドア近くに設置すると電波がアンプに影響して着信時にかなり大きな雑音が入ります。)

助手席同乗試乗もさせてもらいました。A店の足廻りが入っているので、僕としては興味深々です。前半下りは前走車がいたので街乗りスピードですが…跳ねますね。(^^; 足自体の硬さはTypeRぐらいだと思うのですが、街乗りスピードではRより縦に大きな振幅で跳ねるように思います。(Rは細かく強くカタカタと揺れる印象があります。)ロールはRのガチッと固定された感じではなく、ロール自体は少なくなっているものの粘りのようなものが残ってます。スタビはノーマルだそうです。足を固めてもスタビをやらなければ結構街乗りもいけるもんですね。前のシルビアではぶっといスタビをいれていたので、街乗りでは左右輪の路面の高低差で細かく左右にねじれるように揺られて、疲れるし肩がコルし非常につらかったんです。
…とか思ってるうちに後半登りに突入です。今度は前走車がいません。斎藤さん加速します。コォォォォーーン「おおー!いい音〜、o(^o^)o………え?このスピードでコーナー進入したら曲がれないんじゃぁ?(・_・;)………うわあああああああああああああ!!(゚O゚; 声には出しませんでしたが心の中で叫んじゃいました。(^_^; ほんとに僕のノーマルクーペでは不可能な進入スピードだったんです。それにもかかわらず、わずかなロールでクィッとターンインし、リアが流れてもノーマルクーペのように大きくロールしていないので、タイヤのキャパがつかみ易く反応も早く、コントロールもしやすそうです。もちろん斎藤さんは上手いので一概には言えませんが、こういう足の車に乗ってしまうとノーマルクーペの足は乗用車なんだな〜と実感してしまいました。
やはり、<足><ブレーキ><デフ>の3点は早急に何とかしなければ!!と、決意を新たにしました。斎藤さんありがとうございました。<(_ _)>

990307siro03b.jpg (115673 バイト)かしまさんがお連れさんとYAS号を試乗している間には、ATフルード交換で復活なったとーるさんのクーペAT(Fレッド)に試乗させてもらいました。以前乗せてもらった時には4〜5000回転台からの加速で回転の伸びが鈍かったんですが、しっかり気持ち良いトルク感がありました。バッチリですね。これならサーキットにも持ち込みたいですね。

このあと遅れてきたtamacatさんも加わって車談義で盛り上がっていたところで残念ながら冷たい雨が強くなり、早めにおひらきとなりました。寒くて大変でしたが、今回もまた楽しいひとときを過ごすことが出来ました。主催のOBIさん、丘さん他常連の方々どうもありがとうございました。<(_ _)>

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3/17(水)

 さて今週は、レカロを取付けました。「え?もう既に付けてたんじゃなかったの?」という疑問の声が聞こえそうですが、実はノーマルに戻しちゃってたんです。だって足が届かないんですもん。(ToT) 安く譲ってもらったレカロのフルバケ(SP-G)にブリッドのフルバケ用ローポジションシートレールを組み合わせてみたんですが、あとちょっとの所でベストポジションに届かなかったんです。(レカロ純正のシートレールは、さらに届きません。)仕方ないので背中のクッションにタオルなどを詰めてみましたが、4点ベルトで締めつけるとやっぱり届かなくなってしまいました。そこで、考えた対策は

  1. シートレールを加工する
  2. 手持ちのブリッドのリクライニングバケット用シートレールにフルバケ用のアダプターをつける。
  3. クッションが盛り上がってカッコ悪くてもしょうがないから、とことん詰め物を入れて調節する。

の3つでした。<1>については、前のシルビアにブリッドのリクライニングバケットを入れたときにやはり足がちょっと届かず、なじみの店のMMさんを通して加工してもらったことがありました。骨組の鉄板を追加してネジ穴をずらすという方法なんですが、単純な方法だけに何センチずらすとかの細かい注文が可能なのが利点でした。MMさんに電話をかけて手配をしてもらいました。が、前回やってくれた業者がもうやらないと言ってるそうです。他を探すにしても、モノがシートレールですからしっかりやってくれる業者でないと困ります。探してもらいましたが適当な業者は見つからず、結局<1>は諦めざるをえませんでした。

 と言うことで<2>です。リクライニングバケット用シートレールにボルト止めするL字型の鉄板がブリッドから販売されていて、それをつけると前もしくは後ろに4〜5cmずらすことができるのだそうです。今週はこのアダプターが手に入ったので、シート取り付けに再チャレンジしたんです。5cmと言わず10cmぐらいは前にずれたんではないでしょうか。足は十分に届くようになりました。し・か・し、頭が天井スレスレです。そんなあぁぁ〜、僕ってそんなに胴長短足だったんだ…(ToT) これではヘルメットを被ったら頭がつかえて乗れません。よって<2>も却下です。

 こうなったら<3>の徹底的な詰め物作戦しかありません。シートレールを付け直し、使い古しのタオルを大量に持ちこんで背中のクッションに詰めていきます。レカロの背中と座面のクッションはマジックテープで簡単にはずせるようになっており、外したクッション自体も口がマジックテープで止められた袋状になっていてその中にスポンジが入っています。この中にタオルを詰めていきます。結局使ったのは計4枚、クッションはパンパンでカッコ悪いですがなんとかベストポジションの範囲内にまで持っていくことが出来ました。さっそく、テストコースに出かけて最終チェックです。
…これが…なかなか…結構いいですね。いや、すごく良いです。(^^) お尻から腰にかけてが、ガッシリと固定されて4点ベルトを付けなくっても峠道ぐらいなら全く問題ありません。詰め物で腰が前に出ているので若干ハンドルまでが遠くなりましたが、これはハンドルを調整してクリアできました。きっとこれがベストでしょう。遠回りしましたが、その分納得することが出来ました。はやくサーキットに持ち込んでみたいです。そういえば、そろそろ今年の走行会の計画をたてる時期です。シルビアでメインに走っていた日光サーキットはNSXではちょっと狭いので、今年は筑波あたりをメインに走りたいな〜と思ってます。(^^)

3/24(水)

 さて今週は<全日本GT選手権>第一戦「鈴鹿GT300km」が開催されましたね。
TAKATA童夢NSX優勝おめでとうございます。\(^o^)/ 雨で大変なレースだったようですね。スピン続出だったようで、童夢以外のNSXもスピンやコースアウトがらみのタイムロス&トラブルで下位に下がってしまったようです。ちなみにリザルトはMobil 1 NSX (T.コロネル/山西康司)が12位、Castrol 無限 NSX (中子 修/道上 龍)が17位、RAYBRIG NSX (高橋国光/飯田 章)が39週リタイアです。条件さえそろえば(天気が良くて、土日連休が取れてたら)見に行きたいと思ってたんですが、結局行けませんでした。まあ、条件自体ダメでしたけど、行けたとしてもものすごい渋滞でしたね。さすがお彼岸。鈴鹿に行ってたらきっと帰ってくる間に朝になっていたことでしょう。(^^;

 しかし、JGTCって、どうも毎年渋滞の起きやすいときを狙って開催してるように思えてなりません。今回の鈴鹿はお彼岸ですし、5月2日のFISCOはゴールデンウイーク真っ只中です。さらに8月のFISCOも例年お盆の時期に開催されるため、行ったら最後、帰りは延々の大渋滞にハマることが約束されたようなものです。
僕の家からはFISCOが一番行きやすいので、自然とFISCOのレースばかり見に行くようになってしまっているため、こういう日程だととても行きづらいんです。渋滞だけでなく、世間が連休などの時には休みをとりずらい仕事なもので、僕にとっては最悪の日程といって良いと思います。でも、今年は8月のFISCOが8月8日開催なんですね。なんだか希望が見える日程です。今年は2年ぶりにGTを見に行けるかな〜。

 以前はちょこちょこ見に行ってたんですよ、FISCOばっかりでしたが、「JGTC」をはじめ、「JTCC」に「Fポン」も見に行きました。面白かったのはやっぱり「JGTC」ですね。当時は<マクラーレンFI>、<F40>、<カウンタック>といったスーパーカー軍団に国産<R32GTR>や<NSX>が挑戦するといった構図で、「これを見ないで他に何を見るんだ!!」ってぐらいに気合を入れて見に行ったものでした。
NSXは<チーム国光>と<ポッカ中嶋>の二台ぐらいだったと思います。今のようにトップに絡んでいく速さがなく、GT300クラスよりは速いけどGT500クラスにはついて行けない状況で、当時チーム国光にいた<ドリキン土屋>さんは「NSXは<GT400クラス>だからねぇ〜」などと冗談めかして嘆いていたものでした。(^^; でも、コーナリングスピードはどの車よりも速かったですよ。というより、直線が遅かったのでコーナーで頑張るしかなかったのかもしれませんね。僕はいつもFISCOの1コーナーの土手で見てたんですが、<チーム国光>のNSXは、毎周どの車よりも遅らせたブレーキングからあの恐ろしい1コーナーのアウトギリギリに寄せ、時にはわずかに砂を舞い上げながらスパッっとターンインしていきました。あそこまで攻めこんでたのは1台だけでしたね。いまだに目に焼き付いてます。でもまあ、もともと僕は国光さん&土屋さんのファンでしたからヒイキ目もあったかもしれませんけどね。(^^ゞ

 また見に行きたいな〜。行くならやっぱりFISCOかな。もてぎも10月24日にあるけど、もてぎのロードコースだとスタンドとコースの間にオーパルコースが挟まってしまって迫力にかけるのがイマイチだと思います。でも、ダウンヒルストレートとかだといいのかな?FISCOだったら断然1コーナーですね。下が土でモニターが無いのが欠点ですが、NO.1のパッシングポイントですから毎周のようにブレーキング競争が見れます。時には3〜4台並んでブレーキングしてラインを奪い合ってたりして…あああ〜いきたいいきたいいきたい〜!!o(^o^)o

3/31(水)

 今週は、ホンダベルノ港店に行ってきました。なにしろ、いろんな人が「NSXのメンテナンスだったら<港店>だよ。」と言うので、気になって気になってしょうがなかったんです。雨も降ってたし、流しに行くのもとても危険なので(タイヤが残りわずかなもので)ちょうど良いのでドライブがてらいってきました。が、ジュ〜タイの連続で八王子ICから霞ヶ関まで2時間以上かかると言う苦行になってしまいました。も〜なんでこんなに渋滞するんでしょう…って話になると2週連続になってしまうので本題に戻りましょう。

 見るからに高級そうな壁に包まれた港店に到着し、店内に入っていくと営業の方が陽気に近づいてきます。「NSXのことならお任せください。」と自信たっぷりに語るその方に、まずは「もう予定が決まったと聞いたんですけど…」とオーナーズミーティングの資料をお願いし、99年度版パンフレットをゲット。そのあといろいろお話を聞かせていただいたんですが、どうもこの方やけにチューニングをすすめます。ディーラーと言えばノーマル維持を勧めるのが当然と思っていたので「そんなにチューニングを勧めていいんですか?」と聞いちゃいました。すると…「もちろんです。無限は系列会社ですから。」あはははは、おっしゃる通り!勧めてたのは無限のパーツでした。
 以前車止めにヒットして気になっていた下回りをリフトアップしてチェックしてもらったり、アライメントテスターを見せてもらったりした後引き上げました。後日、タイヤを新品に替えたらアライメントを取に行こうと思います。

 港店の後、東雲にあるス○パ○オ○トバ○クスに行きました。こちらも評判のお店なのでけっこう期待して行いきました。が、店内激混みで、ピットは大量にあるんですが、店員は「週末の作業は事前にご予約いただいた方が…」などと言っています。う〜む、集客力高いのも考え物ですね。3階にある書籍コーナーには<3.2L NSX>のカタログが置かれていました。価格がなんと¥1500!!おおお!思わず「TypeRのカタログもアキュラのカタログも持ってるんですが」と声に出しそうになってしまいました。ちなみに、NSXの整備マニュアルは¥12000でした。ベスモのバックナンバーやレース関係のビデオもバックナンバーがありましたが、<The疾るNSX TypeR>は残念ながらありませんでした。品揃えが豊富なので、なにか探しに行くならいいお店だと思いますが、取付けは自分でやったほうがよさそうですね。

 そうそう、話は変わりますが、ようやく保険の更新が決まりました。初年度年間50万を支払っていたため、なんとか安くしようと情報を集めていたんですが、マグさんから聞いた<車両保険の免責引き上げ作戦>が功を奏し、今年は32万で済むことになりました。なにしろ、期待していた2月の賞与が例年の1/10だったものでとても50万なんて出せなかったですから本当に助かりました。これで割増も10%まで下がったし、順調にいけば来年は割増生活ともお別れできそうです。あとは、タイヤをなんとかしないと…。今度は<YHネオバ>にしてみようと思ってます。<BS RE711>も良かったんですが、サーキットに持ち込むとちょっと不満な点もあったので今回は変えてみようと思います。(でも、ウエット性能は良いし1万キロ以上もったので、とてもリーズナブルなタイヤだと思います。)本当は近々出るという<BS RE040>を狙っていたんですが、さすがに今のタイヤがもう持ちそうにありません。ベスモを見てるとR34GTRとRX7が激ハヤで、<BS RE040>はすごく良さそうなんですけどね。

 

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