『週間報告(01年09月)

9月5日(水)
  さてさて、今週も引き続き北海道編Part5です。ここ数週間は多忙を極めまして、更新できませんでした。なにしろ、普通の人が休みの時が忙しい業界なもので、世間様の夏休み期間中も関係なくずっとお仕事でした(TへT)。まあ、稼がないと車に乗れないんだから、しょうがないんですけどね。それでは続きです。

  宗谷岬を後にして、一気に網走の手前のサロマ湖まで走って、湖畔の宿に泊まりました。翌朝、まだ曇り空ながらも雨はなんとか上がっていました。予報によれば、これからどんどん回復していくとのことですが、まあ、あんまり期待しないで出発してみましょう。
  サロマ湖を見物して、網走では車内で暖房を効かせながらソフトクリームを食べてから、本日の第一目的地<知床>に向かいました。

オホーツク海が荒れてました。
知床へ向かうR334

  事前学習であらかじめ持っていた知床の知識は、自然、湖、そして<熊>でした。なんでも知床半島全域が熊の生息域で、頻繁に<人間とご対面>することがあるんだそうです。今年は既に2人の方がお亡くなりになっているとか…。ううう〜むぅ、クマですかぁ。プーさんならかわいいもんだけど、実物はちょっとご遠慮させていただきたいですねぇぇ(^_^;;。…ということで、完全に腰がひけつつ、知床五湖の駐車場に到着しました。

  駐車場にある おみやげもの屋で、まずはクマ避けの鈴をレンタルして腰に装着しました。クマ避けといっても特別なものでは無いようです。カウベルを小さくしたような感じで、歩くとガラガラと音がして結構うるさいです。でも、とりあえず音を出して歩いてれば、もし近くにいたとしても、クマの方で警戒して逃げてくれるんだそうです。「クマも人間が怖い」というわけですね。

一湖
一湖

  では、しゅっぱぁっつ!と歩き出しましたが、駐車場からは湖なんかどこにも見えません。目前に広がるのは、うっそうとした森だけです。どうやら、この森を抜けていかなければならないようです。う〜む、これじゃあ、クマがでてもおかしくないなぁ。周りをきょろきょろして、クマを探しながら(→正しくは、クマにおびえながら)5分程歩くと一湖に到着しました。知床五湖は、森の中に沼状の湖が5つ散在しているところで、ひとつずつ周りながら豊かな自然を楽しむ散策コースになっています。駐車場の車は多かったですが、歩いてみるとすれ違う人は少なくって、結構寂しい感じです。歩きやすいように木道が作られている他は、全くの自然のまま。こういうのを原生林っていうんでしょうかね?いくつか写真を撮って、一湖から二湖に向かいました。

  すると、前から2人組が歩いてきました。…?ん?制服…、自衛隊の人??とりあえず「ごくろうさまぁ!」と挨拶してすれ違いました。それにしても、なんでこんな所にいるんでしょう?

二湖
二湖

  二湖に到着。一湖もそうでしたが、本当に手がついていない森の中の沼という感じで、湖畔の岸は木に覆われてどこだか分かりません。こういうのが本来の湖の姿なんでしょうね。僕がいつも見てるテストコースそばの湖なんて……あぁ、あれはダムでした(^_^ゞ

  さあ、次は三湖です(しかし、あんまり芸のあるネーミングじゃないですね)。まだまだ、半分も来てないので、張り切っていきましょー!

ん!??

<(T◇T;)>Oh!Nooooo!
こ、これはぁ!

出没中ってことは、現在進行形?? あ゛Σ( ̄△ ̄;) 、だからさっき自衛隊の人が歩いてたんだ。  ひぃぃぃぃぃ〜!(T◇T;)怖ぇぇぇ〜!……かかかかぁぁえろっとぉ。  二湖までしか見れなかったのは残念ですが、またいつか見れるでしょうからね。帰り道は鈴をわざと大きく鳴らしながら(^_^ゞ、駐車場まで一気に歩き抜け、無事YAS号に生還しました。

 

キタキツネちゃん。のんきに毛づくろいしてました。
キタキツネちゃん

  知床五湖からR334(知床横断道路)に戻る途中の道で、急に渋滞が発生してました。ブラインドコーナー抜けたら目の前に車が止まっていたので、結構ヤバかったですが、なんとか無事に止まれました。羅臼岳のふもとの山道なので別に信号機があるわけでもないし、何でこんな所で…。と思ったら渋滞の原因はキタキツネでした(上の写真)。子供のキタキツネが計3頭、道路上でのんびり日光浴&毛づくろいをしてました。なるほど、渋滞が発生するわけだ。でもまぁ、かわいかったので渋滞くらいは許しちゃいましょう。いいもの見れてラッキーでした。(^-^)♪

あまりの強風に、風が収まるまでドアを開けられず、しばらく車の中に閉じ込められました。
水平線の国後島

  濃霧と強風の知床横断道路(R334)を抜けて、半島の反対岸の昆布で有名な羅臼に出ました。羅臼側にでると、風は収まらなかったですが、雲が切れて青空が見え出しました。山ひとつでこうも天気が違うとは。
道の駅羅臼でトイレ休憩したとき、売店のおばちゃんが「ほらほら国後島が見えるよ!風が強いからだろうねぇ。こんなにクッキリみえるのはめずらしいんだよ」というので海を見ると(上の写真) おおぉ!ほんとだぁ。さすがに遠いですが、でっかいです。これまたラッキーだったのかな。

ボリューム満点でした
昼飯

  すでにお昼をすぎていたので、R335道沿いのまるみ食堂に寄り、名物の弁当を食べました。(上の写真)え〜っと、たぶんぱっと見だと たいしたこと無いように見えると思いますが、ちなみに、ごはんとみそ汁の器はどんぶりサイズです。左奥のティッシュの箱と比べてもらうと大きいのが分かると思います。
  しかし、実は僕、カニって苦手だったりするんです。食べればおいしいのは分かっているんですが、あの甲羅に拒絶反応が出てしまうんです。ちょっと子供の頃イヤな思いをしたもので…。でも、北海道にきたからには、一度はカニを食べなければいけないでしょう。頑張って剥いて、足だけは食べましたが、足の下にさらに入っていた毛蟹は全く手をつけられませんでした。毛蟹の方がおいしいのにって良く聞くんですが、僕にはアレを剥いて食べるってのができないんです。(-_-;)

野付半島のトド原をバックに

  野付半島を経由して、本日の第二目的地 中標津に到着しました。中標津は とにかく長〜い直線道路が多いことで有名です。自分の走っている道路がひたすらまっすぐに伸びて、地平線や丘の向こうへ消えていく様子は、北海道のイメージぴったりです。

中標津のミルクロード

  中標津に来たら必ず寄るべし と誰もが言う定番スポットが<開陽台>です。知床へと続く山脈の麓にあたる立地のため、釧路と根室の平野を一望できる、道内有数の展望スポットです。地平線を堪能させていただきました。天候に恵まれてよかったです。思えば、晴れたのは、初日とこの日だけだったんです。

開陽台から中央部の眺め
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