週間報告(01年04月)

4月4日(水)
 さて今週は、ちょっと車からは離れるかもしれませんが、通勤電車に乗っているときによく考えることについて書いてみたいと思います。きっかけは「優先席(シルバーシート)」の存在です。シルバーシートについては、多くの方が色々な見解をお持ちだと思いますが、そういった<利用方法>の話ではなくって、「シルバーシートって何時どうやって始まったんだろう」とフと思ったんです。

 まさか鉄道が始まったと同時にシルバーシートがあったはずはないので、いつかは知りませんがきっと途中から始まったのでしょう。とすると、どういう経緯で始まったのでしょうか?勝手な憶測で書いてみると、

【仮説1】シルバーシートがまだ存在しない頃でも、自分自身の判断でお年寄りや体の不自由な方に席を譲っている人がいて、JRがそれをひろめようとしてシルバーシートを創った。 
【仮説2】欧米等先進諸国の鉄道で、当然のようにお年寄りや体の不自由な方に席を譲っている様子をみたJR視察団が、これを日本に広めようとしてシルバーシートを創った。

どちらも、事実の検証をしてませんので、僕の想像で造った全くの仮説です。でも、大筋では、ほぼ合っているのではないでしょうか?<大筋>というのは「シルバーシート存在以前に、自分の判断で席を譲ってた人がいた」であろう事です。

 ここで頭に浮かんだのは<道徳><規則><法律>という3つの言葉でした。この言葉に当てはめてみると…、シルバーシートは<規則>に当たるでしょう。JRが取り決めた座席の使用方法のルールですからね。そしてこの規則が存在しない時点でも座席を譲っていた人は「その人自身が座席を譲った方が良いと考えて、その良いと思った事を実行した」という事ですから、その人自身の<道徳>に従っての行動だったのだと思います。ここで僕が考えた<道徳>というのは、「誰かから指摘されての行動ではなく、自分自身の善悪の判断に基づいて決定した意思と行動」といったところでしょうか。<第一でナイト>の「僕のタマシイさ!」ってやつですね。(あ゛、ちなみに僕は法律学も心理学も習ってない全くの素人ですので、専門的には違うのかもしれません。) でも、この<道徳>というやつは人によってマチマチで、同じモノを見ても<良い><いけない>の判断が分かれてしまいますし、自分と別の判断をしたからといって相手を責めるわけにもいきません。そこで、万人が納得する判断基準として設定されるのが<規則>なのではないでしょうか?「最低限でもここまでのことは全員が守ってください」というモノが規則だと考えると、つまりは大多数の人の道徳の中で全員に共通する最低ラインが<規則>ということになるでしょう。そしてさらに、この<規則>が守られないようになると、この<規則>のさらにまた最低ラインに合わせて<法律>(国家による罰則付き)が設けられるのではないでしょうか?

 そうそう、この<道徳><規則><法律>は場所によっても変わりますね。分かりやすい例が「一般道」と「サーキット」の違いでしょう。一般道では標識と分離線でガンジガラメに規制されていますが、サーキットでは制限速度なし、標識もないです。しかし、これはサーキットが自由だというわけではなくて、「一般道とサーキットでは目的が違うので、同じルールが適用できない」だけですよね。

 一般道の目的=安全確実に目的地に到達すること。
 サーキットの目的=各々の自己責任で可能な限り安全な競技走行をすること。

このそれぞれの目的に沿ってルールが決められているために、同じ<道>でありながら全く別の規則が成立しているんでしょうね。サーキットが自由にみえても、フラッグに従わないと、即、命に関わりますし、標識が出ていなくても実際はたくさんのルールがありますから。

 例えば、サーキットで「コーナリングで抜く時に相手のラインを残しておく」というルールは特に規定されてはいませんが、暗黙の了解事項のようなものです。先日のF-1ブラジルGPでウイリアムズBMWのモントヤがフェラーリのMシューマッハを抜いたシーンでは、モントヤが抜いた後にMシューマッハのラインを残しておかなかった事に対して、解説の鈴木亜久里さんが「あれはいけない」と言っていましたが、当のMシューマッハは「別に気にしていない」と発言していました。これは亜久里さんが間違えた訳ではなくて、亜久里さんとMシューマッハとで、判断基準がちょっと違っていただけのことなのでしょう。最高レベルのドライバーによるギリギリの競技走行ですから、Mシューマッハは危険回避が可能だったので「気にしない」のでしょうが、同じ事を他のドライバーにしたとしたら大事故に発展したか、レース後に相手ドライバーがモントヤのピットに怒鳴り込んで来たかもしれません。まあ、確かにあの場合はモントヤの方がペースが速かったので、どこかで追い抜きを掛けるのは当然のことだったでしょうし、これは<道徳>レベルの問題なのでモントヤを責めるわけには行きませんが、僕としてはやはり、相手のラインを残しておいての、サイドバイサイドやクロスラインでの攻防を見せて欲しいなぁと思います。

 まあ、こんなことを書いてはいますが、僕自身<道徳>の判断基準だけで生きていけている訳ではないので、偉そうなことを言える立場ではないですし、やろうと思っても出来ないことが多いというのが実際です。でも、「そうしたい」という意志は常にもち続けていきたいですし、歳を重ねてお爺さんになった頃にはそうなれていればいいなぁと思いつつ、また明日も通勤電車に乗っているんだろと思います。

4月11日(水)
 さて今週は、ポータブルMDプレイヤーを買い換えました。これまで使っていたのは、週報の00年7月19日に書いたシャープのMDプレイヤー<MD-ST55>で、これをナビのチューナーアンプに接続してFM飛ばしで鳴らしていました。

これまで使っていたシャープ製携帯MDプレイヤー。非常に小型軽量で持ち歩くにはとても重宝します。
こんな感じで配置してました。リモコンは色が白だったのがイマイチ。操作もスイッチ自体は大きいのですが、操作感がやわらかく、車の揺れで誤操作してしまうことがありました。

 しかしながら使っているうちに、結構深刻な問題が発生してしまいました。何かと言うと、ディスクの交換が困難なんです(TT)。これはもう根本的に配置の問題です。MD本体をグローブボックスに設置したので、外見はスッキリしてよかったのですが、ディスクを交換するときに窮屈な体勢を強いられてしまい、走行中の交換が事実上不可能でした(やるとかなり危険)。また、スロットインでなかったので、ディスクを入れるときにちょっとズレるだけでも入らないため、S足にして揺れるYAS号では困難さにさらに拍車を掛けていました。
 この問題点については使い始めて早い時期に気付いていたのですが、買ったばかりのものをスグにお払い箱にするのには気が退けてしまったので、とりあえず我慢して使っていました。そんな折の最近、ヤフオクでちょこちょこ不用品が売れて小金が稼げたので、念願の買い替えに踏み切ることにとなりました。

MZ-E800。本体下部のオレンジの部品は充電台です。

 購入した機種はSONYの<MZE‐800>。スロットインでのディスク交換が非常にやりやすいため(片手で交換OK)、以前から目をつけていたモデルでした。難点としては、1)リモコンがコンパクトなので走行中の使い勝手が疑問 2)本体が大きめ 3)LP機能に対応していない などがありましたが、現状最大の問題点であるディスク交換に関しては確実に改善するであろうことが予想されたので、迷わず購入しました。
 これを今までと同じ所に配置しても良かったのですが、それでは芸がないですし、交換時に窮屈な姿勢を強いられるのが改善できないので、本体の場所を移動することにしました。場所は、以前から動かすならドコが良いか考えていた際の第一候補「灰皿」です。
 ちなみに、僕はタバコを吸います。でも、NSXの灰皿ってかなり使いづらい場所にありませんか?左ハンドルのアキュラだったら良いのかも知れませんが、シフトレバーをまたいだ反対側にありますし、容量も小さいですし、途中で灰を落としてしまうことが度々あったので、現在はアフターのドリンクホルダー用灰皿を使っています。このため、空いている灰皿のスペースにMDウォークマンが入れば見た目すっきりだし、操作性も抜群に改善するだろうし良いことずくめと思われました。しかし、難点がひとつ…、それは禁断のメスを入れなければならないことです。

 灰皿を外して、空いた空間にMDウォークマンを差し込んでみますが、左右の幅が足りず半分ほど入ったところで引っかかってしまいます。それと底部奥の中央に少々突起が出ていますので、これもジャマです。これらを削ってしまわなければなりません。「さぁて、何で削ろうかなぁ…。お!そうそうアレがいいや!」と思いついたのはプラモデル用タミヤの鉄ヤスリでした。

プラモ用のヤスリです。このタミヤのミニ工具セット、日常で結構役に立ちます。

 左右の内壁を根気よく削り続けること1時間。なんとかジャストフィットにまで持っていくことが出来ました\(^o^)/。配線は、上部にもともと穴が空いているのでそこを通しました。ここを通せば、いままでリモコンを設置していた場所まで目と鼻の先です。具体的には写真を見ていただいたほうがいいですね。こんな感じで収まります(↓)。

左の写真:替えのMDを開いたスペースに収納してます。 右の写真:スロットインが分かりやすいように、ディスクをちょっと出してます。

 高さが余っていますが、これは替えのMD置き場にちょうど良いです。操作性も、純正オーディオ気分で操作できるようになりました。ほぼ良いことずくめですが、ひとつだけ問題が発生しました。フタが完全には閉まらなくなってしまったんです。当初の予定ではピッタリだと思っていたのですが、コードの部分を忘れていました。これが無ければピッタリだったんですけど…。でもまあ、しまらないとはいってもほんのちょっとなので、気にする程ではないかもしれませんね。

このくらい開いちゃいます。

 設置後に使ってみましたが、驚いたのがリモコンの操作性の良さ!意外でした。リモコン上部を左右に動かすことのみで<PLAY><FF><REW>の操作になるので、S足のため揺れる一般道でも意外に確実に操作ができます。それ以外のボリュームの操作などは、ボタンが小さいので困難ですが、ボリュームなどは一度設定してしまえば車のチューナー側でやればよいことですから、必要ないですもんね。さらにその気なら、カーオーディオ用の<ロータリーコマンダー>なる代物も接続可能だそうですが、そこまで無くても十分使えます。さらにリモコンの色が黒なので、内装にマッチしました。気に入りました(^o^)。しばらくはこの体制で使っていこうと思います。(でも、LP対応の<E−900>なんて出したりしたら泣いちゃいますよ、SONYさん(TへT))

リモコン。気に入りました。

4月18日(水)
 さて今週は、4月15日にもてぎへ遊びに行ってきました。手元にショートプログラム無料券があり、行こう行こうと思っていたところに、MK-Rさんからお誘いをいただいたので「桜が残っているといいなぁ」と期待しつつ、7300さんを助手席に搭載して遊びに行くことにしました。

 首都高の渋滞を避けるために早起きして、いつもの6:30に出発。9時過ぎくらいにはもてぎに着いちゃいました。今回お目当てのショートプログラムは「スリパリ」ですが15時からの1回しか予定されていないので、ご一緒する予定のMK-Rさん、tamacatさん、うっちいさんはお昼頃到着の予定みたいです。とりあえず、朝ごはん食べて、コーヒー飲んで、のんびりしてからASTPでNOMの今日の予定を聞いてみました。実は今日はNSXオーナーズミーティングベーシックの2日目の開催日なので、見物に行こうと思ってたんです。

 教えてもらった南ショートコースに到着。「お!いたいた、hitoさん発見!」「あ゛、FSさんまた参加してる!YMDさんもいる!」いいなぁ、面白そうだなぁ、参加すればよかったなぁ。でも土曜休めなかったしなぁ(-_-;)。あ、清水さんだ!【清水さん】「車きれいに直ってよかったねぇ」【YAS】「はい!一時はどうなる事かと思いました。おかげさまで!ありがとうございました<(_ _)>」

こんな感じでイスを丸めて講義してました。

 イスを囲んでの清水特別講師の走行説明が終わると、向こうの方から歩いてくる人が…。TAKA(TYG)さんじゃないですかぁ!TAKAさんの今年に入ってからのもてぎ入り回数は、きっと2桁を越えていることでしょうね…(^ ^;;;。
 参加の皆さんは走行が開始されるので、車のほうに移っていきました。3グループに分かれて数周の先導走行ののち、グループ毎にフリー走行となります。走行の様子は写真にて。

走行前の準備中。前の3台はHondaの車です。参加は12名でした。
FSさん号NA1クーペ。ホイール&ブレーキはインチアップしてます。今年ももてぎNOM片っ端から参加ですか?YMDさんNSX-R。きれいなラインで走ってました。
hitoさん号。AT最速が目標だそうですが、この後清水さんドライブのSに乗ってMT欲しい病にかかってしまいました(^_^;;hitoさん号1コーナーへのブレーキング。ここで何度かマフラーから火を噴いていたのを見逃しませんでしたよ。残念ながら写真には取れませんでした。

 皆さんが走行中に、MK-Rさん、tamacatさん、yoshiさん、うっちいさんと無事合流しました。ではASTPに行きましょうか。と移動を開始すると、南コースうえの駐車場で、TAKAさんの弐号機を発見しました。本人は先ほど「ぱっと見は普通だよ」とさらりと言ってましたが…全然普通じゃな〜いぃぃ。4ドアインテR、カーボンボンネットにSタイヤに消火器まで積んで、まるっきり走行会仕様じゃないですかぁ。これがコンセプトミーティングでウワサの激ハヤインテなんですね。(^o^)

TAKAさん弐号機インテR。スゴすぎです。TAKAさんは五号機までお持ちだとか…。参〜五号機もモノ凄かったりして(^_^;;;

 ASTPに移動したら、バイクのトライアル世界選手権?のプレスデーだとかで、ASTP横の崖でデモ走行をしてたので、山道を登って見物に行きました。70〜80度はありそうな急斜面を駆け上がる…というよりも、ピョンピョン跳ねながら登っていく様子はまるでカモシカ?のようでした。
 その後、MKさんとtamacatさんがスリップリカバリーを、その後僕も加わってスリパリをやりましたが、どちらも偶然一緒に参加した4WD軍団の3台(レガシーワゴン、レガシーB4、日産の…忘れた)が速くって全然かないませんでした。やっぱり低ミュゥ路だと4WDは強い武器ですね。というよりNSXが低ミュゥ路に向かなすぎって気もしますが…(^_^;;

 今回、スリパリをやりたいと思っていたのは、ひとつ試してみたいことがあったからでした。既に去年のことで自分でもほとんど忘れていましたが、スタビをS用に替えた後の変化をみたいと思っていたんです。で、何故スリパリかというと、99年10月20日の週報で書いたんですが、S足プラスクーペスタビの組合せが低ミュゥ路で扱いづらかった(アンダー・アンダー・オーバーだった)ので、スタビS化での違いを見てみたかったんです。
 やってみての感想は「曲げやすくなった」と思います。クーペスタビの時はリヤがやわらかくて粘りすぎていたんでしょう、フロントばかり逃げてしまっていたんですが、今回はアクセルを抜けばリヤがスーっと流れてくれたので姿勢が作りやすかったです。でもタイム的にはノーマルクーペ足のときが一番良かったですね。いまや伝説となったスリパリ王マグさんとタイムを競っていたことがありましたからね(遠い昔の話しだなぁ)。次が今の状態で、S足プラスクーペスタビはやはり低ミュゥ路は向かないようです(でも、ドライのミニサーキットだと扱いやすくて良いですよ)。

手前からYAS号、うっちいさん号、tamacatさん号、MK-Rさん号です。(かなり逆光で色がよく分かりません<(_ _)>)

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