週間報告(00年10月)

10/4(水)
 さて、前回のNOMレポートから、はや1ヶ月が経ってしまいました(*_☆)\(−_−メ)バキッ!ダラけすぎじゃい!ということで今週こそは、後半行ってみたいと思います(^^ゞ

 北コース走行を終えて、人間はすでに暑さでダレダレ。汗だらだら。休憩時間のジュースが本当においしいです。「ああ、これがビールだったらもっと…(*_☆)\(−_−メ)バキッ!

 1日目の残るメニューは、東コース(GPコースのグランドスタンド側ショートカットコース)を使った「高速ブレーキ練習」です。東コースは、もてぎGPコースの1・2コーナーをU字に回って、3コーナー手前で右にショットカットし最終コーナーに出る、ほぼ楕円のコースです。ストレートが2箇所あるので、グランドスタンド前の直線と、2コーナーから3コーナー手前までの直線を使って高速度域(〜180km/h)からのブレ-キングを練習します。本来ならここで一息つけるんですが…、なにしろ参加者が少ないので順番まちがありません。ノンストップでブレーキ練習がどんどん進み、あっというまに終わってしまって、残りの時間は<グループ毎のひっぱりでフリー走行>になりました。僕はKBさん(TypeR白)と2台で引っ張り合いとなりました。

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 …う〜む、不安です。先導走行でならGPコース走行経験はあるんですが、フリーでは初めてです。しかも他人を引っ張るとなると…(-_-;)。でも、まあ開き直ることにしました。「自分が相手をひっぱるなんて考えずに、RでベテランのKBさんの走りを徹底的に盗んじゃおう!」(^o^)お気楽お気楽♪
 しかし、すぐにお気楽ムードは吹っ飛びました。コースインして2周目、ホームストレートで前後を入れ替えてKBさんが前になったので「よ〜っし、じっくりラインを勉強させてもらおう」と張り切ってついていきました。そして、1コーナーへのアプローチでイキナリ
    「えぇっ!?(☆_☆) そんなとこまで突っ込んじゃうの??」
1コーナー手前、KBさんはブレ-キングで奥の奥まで突っ込んで「クィッ!」っと…ほとんどロールせず正に平行移動でもしたかのように鋭く切り込んでコーナーへ消えていきました。

 ショックでした。NSX-Rってあんなすごいコーナリングするんですね。YAS号であんなに鋭く切り込んだら、クルクル回りながらサンドトラップへ直行です。YAS号だともっとずっっと手前から切りはじめて、緩やかな曲線を描くように(←ロールをゆっくり発生させるために)曲がっていかなければなりません。それですらオーバー気味なんです。
 直線加速での差はあまり感じませんでしたし、北や南コースのようなクリクリ曲がるミニサーキットでもYAS号は挙動が緩やかで扱いやすいためか特に差は感じませんでした。しかし、このGPコースでのコーナリングの差は決定的です!走行ラインが完全に違っちゃってました。
 走行後にイントラの飯田さんから「コーナーでカウンターあてまくってたのYASさんでしょぉ」といわれてしまいました。なんで知ってるの?と思いましたが、広報車のSで何度か後ろを走っていたそうです。気がつきませんでした…。後ろを見る余裕がなかったんです。

 夕食では清水講師の隣の席になりましたので、前日のスポドラ、今日の走行で気になっていた自分のステアリング操作について聞いてみました。
【YAS】
「オーバーステアになって、ステアリングの持ち替えが必要になるカウンターの時の回し方が、自分でもどうやってるかわからないでまわしてるんですが、実際どうやったらいいんでしょう?」

【清水講師】
「持ち替えが必要になるオーバーはそれはすなわち<コーナリング自体が失敗>なんだから、持ち替えないでいいコーナリングをするようにしなきゃダメだよ。」

 おお!ごもっとも(^_^ゞ 夕食後はバーの外のオープンテラスに座を移して、清水さんのニュルブルクリンク24時間レースの話で盛り上がりつつみんなで遅くまで談笑しました。

 

ああぁ〜だめだぁああ、時間がない〜(T T)。2日目は次回ということで…<(_ _)>。

10/18(水)
 さて今週は、NOMアドバンス第3弾((*_☆)\(-_-メ)バキッ!長すぎぢゃぃ!)で、2日目の様子を書いてみます。

 2日目の朝。天気は晴れ。今日も気温が上がりそうです(ちなみにこの日は7月12日です(^^ゞ)。身支度をして、朝食をとりに行きました。朝食は鈴鹿同様バイキング形式です(鈴鹿のメニューの方がちょっとバラエティーに富んでますね)。僕は朝はパン党なので、フランスパンだのウインナ-だのを取って席を探すと、もてぎのコースを見渡せる特等席にTYGさんとFSさんを発見。ご一緒させてもらいました。

 TYGさんの愛車は基本的にはNA1クーペ(モンテブルー)です。…<基本的には>というのは、何故かエンジンが3.2Lでミッションが6速で足回りにエアロにウイングまでついて、さらにTYGさんの腕チューンまで入っているため、S−Zeroにも負けない激ハヤぶりを披露してくれるからなんです(でもタイヤはノーマル)。前回のアドバンスでもご一緒させていただきました。もてぎアドバンスの常連さんです。
 FSさんは僕と同じ平成3年式クーペ(Fレッド)で、イジっているのはブレーキを後期型に移植しているくらい。でも、FSさんも腕チューンされていて、清水さんに「腕がクーペのレベルを超えている」と言わしめるほどです。FSさんはアドバンス・ベーシック、もてぎ・鈴鹿を問わずNOMにガンガン参加していて、僕が参加したNOMでは必ずお会いしている方です。

TYGさんの3.2L載せ替え秘話などを聞きつつ、ゆっくりと楽しく朝食をとりました。

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2日目の最初のメニューはロードコースフルコース走行です。…不安です。昨日のKBさんのRの走りが脳裏によみがえります。西コースならまだしも、フルコースとなったらあの鋭い走りについていけるんだろうか…。まあ、とりあえず頑張ってみよっと(^^ゞ。一応YAS号だってS足入ってるんだし。それに今日はFSさんが加わって3人グループになったのでほっとしました。なんたっておんなじクーペベースですもんね(^o^)。

最初はイントラの飯田さんが広報車のみかんちゃんに乗って、僕ら3人のグループを先導してくれました。が!ペースが速いぃぃ!!ついていけないっス。直線では待っててくれるんですが、コーナリングスピードが段違いで、先導されつつもまるっきり全力ペース(^^ゞ。すでに汗だく(冷や汗含む)。でも、そのくらいのペースが飯田さんの狙いなのかも知れないですね。とっても参考になりました。きっと、キッチリ後ろを見ながらひとりひとりの限界と思われるスピードに合わせてくれてるんでしょうね(^-^)。

さあ、先導が外れて、3人グループで前後入れ替えながらの引っ張り走行開始です。とりあえず数周はみなさんゆっくりペースでしたが、だんだんペースが上がってきました。それに伴って水温計もあがってきました(-_-;)。3台固まって走るので、入れ替わって先頭になったときしか風で冷やせないですからね。仕方ないのでダウンヒルストレートで前の車とラインをずらして風を当ててやるようにしました。こうすれば目盛りが1つ半くらい下がるので走りつづけることができます。

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もてぎVコーナーでのYAS号(写真提供モーターマガジン社 : 撮影 Ikkaiさん)

しばらくすると、激ハヤグループが一気に僕らを抜いていきました。TYGさんと、広報社S−Zeroに乗ったKGさんです。「まるっきりペースが違う…。あんなペースで走れるんだぁ。よ〜っし、もうちょっとペースを上げて見よっと」と思ったところからの車載ビデオをご用意させていただきました。こちらからどうぞ。ファイルサイズが大きいので、接続環境によっては長時間かかってしまうかも知れません<(_ _)>。

では、ビデオの説明を。最終コーナーを立ちあがってホームストレート。先頭だったFSさんが後ろに下がり、次の周はNSX−RのKBさんが先頭です。1コーナー、ブレ-キングして4→3速。あれ?KBさんのいつもの鋭い切れ込みが無い?アンダー出してるの?オーバースピード??ってことは僕もだ!?おわ〜こっちはオーバーだぁぁ〜。…あ〜こわかった。2コーナーを立ちあがってストレートで今のを反省(^^ゞ。KBさんもきっと一緒ですね。このストレートあんまり踏んでないや。慎重に左の3・4コーナーをクリア。立ちあがると、お!KBさん復活だ。ペースが上がった。よ〜っし、ついてくぞぉ。右90度の5コーナー、遅れまいと切り込むと、リアがズルっ!!やっぱ滑るかぁ。前のKBさんは安定してるのになぁ。立ちあがって2→3速。右130Rを越えて4速。ブレ-キングして3速に落とし、S字一個目の左へ進入。この1個目の進入がとても重要です。3速で踏み込みながらクリアするS字な為、ラインの自由度が低く、進入でちょっと失敗すると2個目左の出口ではメートル単位でラインが変わってしまいます。Rだともうちょっと自由が利くようですが、YAS号ではラインが1本しかありません。ビデオでは結構いいラインで走ってますねぇ(←他人事みたい)。2個目右の立ち上がりでちょっとリヤが滑ってステアリングを戻してます。ほんのちょっとですが、ミニサーキットとはスピードレンジが違うのでその後のラインが大きく乱れてしまい、帳尻合わせが冷や汗ものです。直線を3速で引っ張って左Vコーナーは2速。立ちあがって3速。4速に入れたくなりますが我慢して3速で引っ張って右ヘアピンは2速。このヘアピンではRとのラインの違いを見てもらえると思います。Rの方が奥まで突っ込んでクイッっと切り込んでいるのがおわかりいただけますでしょうか。僕も結構頑張ってるんですが、それでもYAS号はリアが滑ってます(^^ゞ。ダウンヒルストレートで水温計を見ると一番上まで行っちゃってます。このままだとすぐにリミッターが効いちゃいますので、ラインを外して風を当てる事にしました。ああぁ〜、KBさんがみるみる小さくなってく〜(T T)。ダウンヒルストレート終わりの直角右コーナーは、と〜っても急な下り坂でのブレ-キングです。おっかないので余裕を持ってブレ-キング。4→3→2速。立ちあがって3速。立体交差をくぐり、最終のS字を右いっぱいから進入して、2個目の手前で2速。最終コーナーの右を立ちあがって1周終了です。

ロードコースフリー走行は1時間半枠です。休憩の合間に清水和夫特別講師の助手席体験もさせてもらいました。う〜む、レベルが違いすぎて参考になりません(-_-;)。アクセルの開け方が半端じゃないです。滑れば滑ったで顔色ひとつ変えずにカニ走り…。車は広報車メロンちゃんのTypeSでしたが、YAS号とは安定感が違います。やっぱりスタビが効いてるのかな…。

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助手席体験直前のYAS(写真提供モーターマガジン社 : 撮影 Ikkaiさん)

ロードコース走行は、自分の運転技術とYAS号のセッティングの両面で今後の課題を沢山発見できたとっても貴重な体験でした。清水さん曰く「ミニサーキットでの2速のコーナリングと、グランプリコースでの3速以上のコーナリングでは難易度が全然違う…」 おっしゃる通りです。今までミニサーキットばかり走ってきた僕にとって痛烈に響くお言葉でした。もっと上のレベル目指して、まだまだ頑張らなきゃ。

 

第4弾につづく。<(_ _)>

10/25(水)
 さて今週はNOMアドバンス第4弾!(←とうとう開き直った)今回でアドバンス編終了の予定です。たぶん。

 ロードコース走行を無事終了後ASTPに移動して、定常円旋回とスキッドリカバリーをやりました。しかし、この時にはもう昨日からの(正確にはおとといのスポドラからの)疲れがどっと噴き出してしまい、ヘロヘロの状態で、頭がボーっとしてしまってました。「相変わらず今日も暑いし…。最後までもつかな〜?最後の最後の昼食後に南ショートコース走行があるもんなぁ。暑そうだなぁ。」などと考えながらエアコンをガンガンに効かせて、なんとか乗りきりました。

 昼食は、お通夜みたいでした(^_^;。みなさんも疲れてたんでしょうね。参加者の方はほとんど口を開きません。清水さんや稲田さん、イントラの方が気を使ってくれていろいろ話し掛けてくれてましたが、みなさんほとんど無言。僕も無言。只々食事を食べて…、いや、あんまり食べてませんでしたね。食事よりも、冷たい水が美味しかったです。2回もおかわりしちゃいました。(^_^ゞ

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 昼食を終えて、即、南ショートコースへ移動。数周慣熟の後フリー走行となります。南コースに着くと、みなさん急に目が輝き出しました!なぁ〜んだ、さっきの食事中は、みなさんこのために体力をセーブしてたんですね(^_^;。「これが最後のメニューだし、よ〜っし、僕も弾けるぞぉ〜!!」 ということで、今週もその弾けぶりの車載ビデオをご用意しました。こちらからどうぞ

 ではビデオの解説を。3速から2速に落として最終左ヘヤピンに進入。この前の周クールダウンしてたので、ゆっくり入ってます。最終コーナー立ちあがりからフルスロットル。直線で2→3速。3速が回りきり4速に入れたくなりますが引っ張って160km/h前後から1コーナーへ向けてブレ-キング。しかし、フルブレーキはできません。1コーナーのRがゆるく、2コーナーの方がきつい複合コーナーになっているため1コーナーで旋回ブレーキをかけながら2コーナーへ進入することになります。これが非常に難しいんです。160km/hからの旋回ブレーキで車速を落としながらカウンターを切ってスピンアウトしようとするリヤを止め、2コーナーのラインに乗せて3→2速にシフトダウン。ひとつづつ書きましたが実際はこれが全部同時または連携しての操作になります。毎回何かしらで失敗してしまい、2時間枠の走行で納得できるカタチになったのが2回だけしかありませんでした。ビデオでは1コーナーにほんのちょっとオーバースピードで入ってしまい、ブレ-キングとカウンターで手一杯でシフトダウンのタイミングが遅れ、2コーナー進入直前のシフトダウンになり一瞬失速しちゃってます(-_-;)。気を取り直して2コーナーをクリアして2速のまま加速。左約180度ターンの3コーナーにハードブレーキして進入します。この3コーナーは逆バンクになっているように感じます。どういう風に傾斜がついているのか、実際は傾斜がついていないのか分かりませんが、途中からフロントタイヤのグリップがフッっと抜けるような感触があるんです。3コーナーのコーナリング中に細かくハンドルを揺すっているところが映っていると思いますが、これはリヤが滑っているのではなくて、フロントの手応えを探るために動かしてます(コジってるとも言う(^^ゞ)。この左3コーナーから右4コーナー、右5コーナー、左6コーナーまで、ほぼ180度ターンのヘヤピンが続くインフィールド区間になります。個人的には、このインフィールドは好きではありません。外側のコースがスリリングで面白いだけに、単調に思えてしまって…(以前の北ショートコース・インフィールドS字のような印象です)。オーバーステアに修正舵を当てながら4コーナーと5コーナーをクリア。6コーナーはその後の加速区間のことを考え、オーバーステアを出さないように慎重に回ります。立ちあがってゆるい左の7コーナーを2速で加速。8コーナー手前で3速。アクセルをパーシャルに戻して右8コーナーに進入。慣性でリヤが流れつつ8コーナーをクリア。リヤが流れたまま最終左ヘヤピンへ向けてブレ-キング。振り返しで最終コーナーへ向きを変えてホームストレートへ加速。これで1周終了です。

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基準タイムを出すために爆走中の清水講師

南コースは本当に画期的なコースです。限界を越えてコースアウトしても縁石は無いしグラベルもないしガードレールもありません。安心して自分の限界域でのチャレンジを繰り返すことができます。ここで走ると、きっと上達早いでしょうね。本当におすすめですよ。機会があれば、ぜひ走ってみてください。

集合写真
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(写真提供:モーターマガジン社、撮影:Ikkaiさん)

今回のアドバンス、体力的にはギリギリでヘトヘトになっちゃいましたが、得る物のとても多い2日間でした。上の集合写真を見ていただいても、皆さん充実してとっても楽しんでいた様子が見ていただけると思います(分かるか分からないかギリギリくらいまでワザと縮小しちゃってますが(^^ゞ)これからもアドバンスはなるべく参加していきたいと思います。よ〜っし、頑張ってお金稼がなきゃ(^_^;。

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