VOW WOW LIVE IN JAPAN (日本武道館 '90.5.28)

[SET LIST]

1. THREE CHILDREN

2. SPEED

3. SO FAR, SO GOOD

4. DON'T TELL ME LIES

5. DON'T LEAVE ME NOW

6. THE CHOSEN FEW

7. BLACK OUT

8. 〜Vo Solo〜

9. 〜Kbs Solo〜

10. MOUNTAIN TOP

11. IN THE BEGINNING

12. I'VE THROWN IT ALL AWAY

13. 〜G Solo〜

14. IN THE NIGHT

15. TELL ME

16. MOVE TO THE MUSIC

17. SIREN SONG

18. HURRICANE

〜アンコール〜

19. ROCK ME NOW

20. NIGHTLESS CITY

〜アンコール〜

21. SHOT IN THE DARK

22. SHOCK WAVES


 もう、あれから9年が経つんですね(今は1999年5月)。まさかあれがラスト・ライブになるなんて夢にも思いませんでした。当時、ファンになってまだ1年半、ようやく待ちに待ったライブでした...。

 なんと武道館の四日前に、ファンクラブのイベントで公開リハーサルが行われました。会場は戸田市文化会館。ステージまでの距離が1m程の会場で、超近距離で見るVOW WOWはとても言葉に言い表せないくらい感動的で迫力あるものでした。それこそ手を延ばせば届きそうな目の前で、ショルダーキーボード「RK-100」を持ってプレイされた『SHOT IN THE DARK』ときたら! あまりに近すぎて、恥ずかしさのあまり玲衣さんのことを正視することが出来ませんでした。(>_<)  
曲順は武道館の本番と多少違っていたように感じました。

 武道館ライブ当日。New Album『MOUNTAIN TOP』からの選曲がメイン。オープニングは恭司さんのギターソロ『THREE CHILDREN』からSPEED』へと流れ込む。『THE CHOSEN FEW』では重厚で壮大な(サンプリングによる)コーラスがとても印象的で、CDで聴くのとは全く趣が違い、このような広いところで大音量で聴いてこそ映える曲だということを実感しました。一転、VOW WOWには珍しいスピード感のある曲『BLACK OUT』へ。ギターとmini moogの掛け合いのソロはCD以上に物凄い迫力でした。続くヴォーカルソロ・コーナーでは包み込むような優しさと激しさを持ち合わせた素晴らしいヴォーカルを披露(曲名不明)。更にキーボードソロ・コーナーでは、あのMOON DANCERの名曲『アラベスク』の1部をヴォコーダーを使って唄ってくれた。広がりと厚みのある玲衣さんのヴォーカルは、とにかく感動的。まるまる1曲聴いてみたかったです。(*^_^*) そして右手でオルガンやmini moog、シンセなどを次々と弾きまくり、その間、鍵盤1つずつにプリセットされたドラムのそれぞれの音を左手で弾くという、まるでドラムを叩いているような、そんな迫力の神業までも披露してくれました。この名演奏が後に発売になったビデオになぜ収録されなかったのか不思議でしょうがないです。(>_<) 続いてオリエンタルな雰囲気の『MOUNTAIN TOP』へ。これも広い会場で聴いてこそ映える曲だなと思いました。ライブで聴いて以来、お気に入りの1曲です(笑)。『MOVE TO THE MUSIC』では観客との掛け合いもあり、大いに盛り上がりました。そしてそのまま一気にライブの定番名曲へと流れ込み、エンディングへ向かって更に盛り上がっていきました。
 1回目のアンコールではベーシストのマーク・グールドがステージに現れないというハプニングが!しかもメンバー紹介の段取を間違えて他のメンバーにかなりウケてました(笑)。『ROCK ME NOW』では会場が明るくなり、みんな一体となって叫び、唄った。2度目のアンコールではスピード感のある『SHOT IN THE DARK』を。玲衣さんがRK-100を持ってフロントへ出て、恭司さんと共にコーラスを唄い、迫力のソロも弾きまくった。そして遂にラストの曲『SHOCK WAVES』。感動的なピアノの音色が静まり返った広い武道館中に響き渡った。そしてそこに元基さんのヴォーカルが重なる...。更に全パートも加わっていき、壮大なスケールのバラードで感動は頂点を極め、そしてVOW WOWのライブは静かに幕を下ろしていった。事実上のラスト・ライブ。

 解散の原因は未だに明らかではありませんが、少なくともこのライブで「解散」なんて雰囲気は微塵も感じられませんでした。できる事なら再結成して頂きたい。今でもそう願っています。


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