1999年9月27日
八千代市長 大澤一治様
八千代市保育園父母会連絡会
会長 清水 太
要望書
少子高齢化社会を迎え、女性の社会進出が望まれる中で、子育て世帯の就労を支え、子どもの育ちを保障することは八千代市の発展のため又今後の財政を支えるために必要不可欠であり、保育園の役割は就労世帯の子どもの保育のみならず地域の子育て拠点として今後ますます重要となります。
国は少子化対策として、子育てと就労の両立支援を次々と打ち出してはいますが、長時間労働や雇用問題を解決しないまま、保育の効率性や利便性のみを強調するだけで、充分な保育条件の整備を進めていません。そのため、子どもの豊かな発達をうながす保育環境や保育者の専門性・労働条件がないがしろにされ、保育の質が後退するのではないかとの不安が広がっています。さらに、社会福祉基礎構造改革によって保育や福祉への民間営利企業の参入が進めば、安上がり保育の競争が広がるなど保育の公共性が失われる心配があります。
幼児虐待が社会問題化し、「新しい荒れ」や子育ての危機が問われている今、子どもの権利・利益を最大限尊重する自治体の公的責任に基づく保育・子育て施策の抜本的改善が急務です。
21世紀に平和で真の男女平等の社会を実現するために、八千代市でも来年度の保育予算を増額して、自治体の公的責任において安定的な保育施策が行われますよう、下記について要望します。
記
1.子どもの発達を保障するため、正規採用の保育士の数を大幅に増やして下さい。保育士1人の受け持ち人数は、ゼロ歳児2人、1歳児3人、2 歳児5人、3歳児10人、4・5歳児15人に改善して下さい。最低でも1998年度の八千代市の配置基準に戻して下さい。
2.子どもの健康を守るため専門性を重視して、看護婦・栄養士・調理員は、臨時職でなく正規職員を全園に配置して下さい。
3.母親が育児に専念し安心して復職できるために、
@育児休業中の退園(3歳未満児)について、「退園」ではなく「休園」扱いとし、育休明けの月初めから、元の園に戻れるように対処して下さい。
A4月1日時点で満3歳になっている子どもについては、保護者の要望があれば新年度当初から復園させて下さい。
4.延長保育については、時間外保育分を有料化せず、現状を維持して下さい。
5.子どもたちの夏季の最大の楽しみとなる「プール遊び」を復活させて下さい。(近隣自治体では既に復活しています。)
6.給食に季節の果物も復活させて下さい。
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