八千代市議会議長 様

平成19219

公立保育園民営化の手法の見直しを求める陳情書

八千代市立村上南保育園父母会会長

陳情主旨

 昨年6月議会において「公立園の拙速な民間移管をしないでください」という陳情が採択されました。それを受け、私たち村上南保育園(平成214月民営化予定)父母会では、園児および保護者の負担を最小限に止めてほしいとの姿勢で市との話し合いに臨んでまいりました。民営化発表から3年弱の期間があれば、その期間を有意義に活用することにより、納得のいく方法でより良い民営化が出来ると考えたからです。

 村上南保育園民営化に関する説明会は平成18年中に2回行われましたが、担当課との話し合いは遅々として進みませんでした。何を聞いても「まだ決まっていない」「高津西をとりえあえず終わらせてからではないと分からない」など、明確な説明は皆無でした。それどころか、我が身に降りかかってきた突然の事態に対する素朴な不安を解消するだけの説明すらしてもらえませんでした。

市からは「こどもを中心において考えましょう」「広く意見を聞かせてほしい」との言葉が繰り返されました。しかしながらその一方で、父母会からの要望はことごとく却下されている次第です。要望の中の一つには、受託法人の早期決定および引き継ぎ期間の拡充もありました。これも在園児の負担を軽減するための要望です。この要望の素案はもともと担当課より「スケジュール案2」(文書番号:元第440号 平成181013日付)として提示されたものです。担当課からの「保護者の意見を聞かせてほしい」との要請により、

11月に臨時父母会総会を開催し、その結果、正式に「スケジュール案2」で村上南保育園の民営化を進めて頂くよう要請しました。このような経過があったのにもかかわらず、結果として高津西の民営化スケジュールとほぼ同じ内容で進めるとの決定を一方的に通告してきました。どのような経緯でその決定に至ったかの説明は一切無く、本件に関して説明会の開催を依頼しましたが「説明する事項がない」「いくら説明しても理解してもらえない」との理由で改正を拒否されています。また、資料の請求に関しても応じられないとの回答でした。話し合いを持たずに、また、十分な判断材料を開示せず、その結果多くの保護者が納得しないで民営化が進められても、良い民営化を実現できるとは考え難いです。市は高津西の民営化スケジュールを最良のものと位置づけているようですが、それではなぜ高津西の保護者が原告となって裁判を起こす事態に陥っているのでしょうか。

 市民の理解を得ようともせず、対話をも拒絶し、強行にことを進めることが黙認される。そのような時代の流れに逆行するようなことが、八千代市の公立保育園の民営化の流れの中で起こっています。公立保育園民営化を決断した市議会として、本陳情の採択を以ってこのような状況に責任を持って歯止めを掛けて頂きますことをお願いします。 

陳情項目

1.       保護者の不安を解消するために、「スケジュール案2」が採用できない理由とその決定までの経緯を明確かつ詳細に説明し、当事者の理解を得られるよう努めてください。

2.       受託法人選考委員会には、当事者である該当園および保育園連絡会の代表を複数入れることを認めてください。また、当事者の知る権利を保障するものとして、受託法人選考委員会の傍聴を認めてください。

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