平成1895

八千代市議会議長 様

高津西保育園の民間移管の延期を求める陳情書

八千代市立高津西保育園父母会

八千代市保育園父母会連絡会

陳情趣旨

 

 6月議会では「公立園の拙速な民間移管をしないでください」という私たちの陳情を 採択していただきありがとうございました。同議会で公立保育園3園を廃園とする条 例案が可決され、私たちが慣れ親しんだ高津西保育園が来年4月に民間移管されることになりました。623日の議会閉会後、私たち父母が市から初めて直接説明を受けたのは7月7日、9日、14日でした。けれども「なぜ当事者に事前の説明をしてくれなかったのか。」「なぜ地域子育て支援を広げる手段が保育園での私たちの子育ての輪を壊す民営化なのか。」「なぜ選考方法や引継ぎに要望をじゅうぶん反映させてもらえないのか。」私たちには理解し納得できる答えではありませんでした。毎日、仕事と家事・育児をしながらの話し合いや情報収集が、精神的に体力的にどれほどの負担となっているか。親の気持ちが混乱したまま正しい判断もできない状態で、翌日の715 には移管法人の公募が始まり、915日からは選考が始まろうとしています。このままの気持ちでは、どんなに良い法人を選んでいただいても受け入れられません。

 保育は「託児」ではありません。私たちは子どもを中心に園の全てのスタッフと地域の方と、また親同士で日々丁寧に対話を重ねて30年もの年月をかけ、今の保育環境を築き育ててきました。保育の質とは、そうした絆の蓄積です。民営化とはそれを突然断ち切ることです。私たちが心の傷を癒し、市や法人と信頼関係を築くスタート地点に立てるよう、せめて1年移管を遅らせて、誠意ある計画を作り直してください。 「民営化発表から1年以内」は裁判でも示された通り、拙速との認識が広がっていま す。八千代の受諾法人選考委員長が同じく選考に尽力された東京都世田谷区は「発表 から移管まで最低2年を確保」と規定しています。

 また、園は「高津・緑が丘」圏域の中で実質的に、人口が急増する緑が丘地域の子育て支援拠点となっています。児童館も小学校の空き教室もなく、就学前の親子や放 課後の子どもたちが集える常設の居場所は空白となってしまいます。地域実態に基づく適正配置を考えれば、高津西は本来、拠点園と位置づけられるべき園です。民営化するなら、常設の親子の居場所をどう確保するのか明確に示してから、移管手続きに入るようご指導をお願いいたします。

陳情項目

1 市立高津西保育園の民間移管時期を最低1年延期してください。

父母会連絡会のトップページに戻る