予算組み替え動議否決
八千代市議会
35議案可決し閉会
05年度当初予算案を巡って臨時財政対策債約4億5000万円分の「過少」計上が焦点になっていた八千代市議会で23日、議員5人の連名で一般会計予算案に対する初の組み替え動議が出されたが、賛成少数で否決した。また、総額441億7500万円の一般会計予算案など市提出の35議案を賛成多数で可決し、閉会した。
財政再建が緊急課題となっている同市は、05年度予算案で福祉・教育分野にまたがる総額6億9千万円の事業廃止・凍結を提案。一方で、地方交付税措置があり本来起債が可能な臨財債枠16億5千万余円のうち12億円分しか盛り込んでいないことが、市議会の審議で明らかになっていた。
予算組み替え動議は、広報誌のカラー化など「不要不急の」事業8項目を削減し、盛り込まれなかった起債可能額のうち2億4千万円と合わせた財源で、削減された福祉・教育・生活環境分野の32事業の復活を求める内容だった。
採決の結果、賛成者6人(定数32)で否決されたが、修正動議に加わらなかった議員からも「財政削減で民生費にメスを入れるのは最終手段だ」として当初予算案に反対する意見が出された。