真実の鐘


移ろわざる幻で騙されていた

綺麗なものだけ見せられて、汚れる事もわからないまま

偽りの言葉で、優しい言葉で語りかけるあなたには

いつのまにか違和感だけ感じていたよ

本当の世界はいつも、間違いを知らない大人達に隠されて

僕たちはいつも、間違った真実に辿り着く

裏切らない真実を信じた僕に現実は少しずつその色を強めた

それは突然、真実を打ち壊し、僕を歪めた



真実の鐘が告げた残酷

時には知らなくてもいい真実もあった

あの言葉が嘘だったなら、そのまま嘘をつきとおして

偽ったのなら、信じ続けさせてほしかった

どうして、

どうして真実はいつも痛いのだろう?

どうして、

どうして僕は傷つけられた真実をまた探すのか?

傷ついても求めるしかない、

傷ついても、真実は信じていられたなんてね



真実の鐘を打ち鳴らした

今、福音は降り注ぐのか・・・

2000.4.17

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