Sound of wintervoice
季節は唯巡り・・・切なさと哀愁の果て
・・・鮮やかな色が消えてゆく
凍りつく街並みを彩るのは白
風に揺れる裸になった木々に
音もなく降りたつ、冬を告げるもの・・・
頬にあたる風に、その冷たい体温を感じて
見上げた空から降り注ぐ
ゆらゆら揺れる白い風・・・白い吐息・・・
高く伸ばした掌へと・・・
恐る恐るふれては刹那の冷たさだけ遺して
溶けて消えてしまうの・・・
白い風が街を抱きしめて
新しい季節を告げるの・・・
凍えた街並みを彩るのは白
鮮やか過ぎた色を消して・・・
唯白く・・・染めてゆく
それは・・・冬を告げるもの
街を静寂で抱きしめながら・・・
季節を囁いているの・・・
2001.12.12