生命の眠り


そっと、静かに揺れて・・・

意識を手放していく

沈み、沈み・・・深く、飲み込まれてゆく

終わりないような、意識の底へ連れ去られ

深く、深く・・・還える事も叶わないようなところまで・・・

そこで心は容を失くし、無意識の海の中へ溶け込んでゆく

僕か僕で失くなる代わりに得られる安らぎ

生命になる前に還えるだけ・・・

そうして・・・、いつまでもそうして眠るだけ・・・

そっと、この生命に揺れながら

2000.3.16

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