詩と記号


綺麗な言葉ね・・・

だけど・・・唯の綺麗な言葉ね

あなたは気付かないかもしれない

でも・・・あなたが綺麗だといった言葉には

何も・・・何もないの・・・

あなたはきっと気付いていない

けれど・・・その言葉は唯、

綺麗に並べられた記号でしかなくて・・・

何も・・・何も伝えられないの・・・


気に入らないのなら壊してしまえば・・・?

どうせそれはあなたが造ったものなんだから・・・

・・・綺麗な色ね・・・

だけど・・・唯それだけね・・・

綺麗に色を塗るのなら誰でも同じように塗れるでしょう?

あなただけの色は・・・想いは・・・心は・・・

どこに隠してしまったの・・・?

ねぇ・・・?壊してしまえばいいじゃない・・・

偽者のあなたなんて・・・

唯の・・・綺麗な言葉なんて・・・


そう・・・この言葉には何もなかった・・・

この声に真実がないのと同じ・・・

ここにも・・・僕はいない

だから壊してしまっても・・・

残骸には唯の記号だけ・・・何も残らない

そんなものは要らないの・・・

ねぇ・・・見せたかったのは綺麗な言葉なんかじゃない

心に響く詩だったの・・・

でも、どうして・・・失くしてしまったの・・・?

2001.12.14

Back