死の気配
全てのものに意味を考える
こうして日々を、時間を消費する事の意味
眠らずにいる事の意味、呼吸する事の意味
全てのものに意味があって、
でも、そのほとんどはたいした意味も持たなくて・・・
誰にでも訪れる死
いつかは死んでしまうもの
いつ死んだって変わらないと、そう思い続けた
生きる苦しみや痛みと、見つかるのかもしれない大切な事、
それを秤にかけて比べても、あの時の答は、
選び取るのはいつも可能性ではなく、もう一つの選択
ただ、今まで無駄に時間を過ごすのが決断する覚悟を持てなかったからという事実
確かに心が沸き立つ事もある、楽しい事だって、大切な事だってある・・・と思いたい
けれど、そんなものを求めて生きる・・・?そんなもののために生きるの?
何かが違う気がする
ほしい答はそんなものじゃないはず
全てが雑音だった
静かにしてほしかった
こんな場所にはいたくなかった
終わらせたかった・・・
だけど、その道を選び取るだけの力にも欠けていただけ・・・そう、生きる力が足りないように・・・
今、ここにある生きる言い訳・・・
死ぬ事も選びきれない事への言い訳・・・それで多分今生きている。
生きていたくなくて死にたくないだけ・・・、それが今の自分
そんな中で生きる意味を探そうとして、探してもいない無駄な時間を送りながら・・・これでいいの?と繰り返す
そうして少しずつ退廃した空気に飲まれていく
だから尚更おかしくなって、居場所、なくしていく
生きる場所を狭められ、どこにいればいいのかもわからなくなったら、
少しずつその影は大きくなるでしょう?
死ぬ事だけしか考えられなくなる時もあった
生きる事にはよく絶望してる
だけど、その道も選び取れないほど僕は臆病で、生きられないのに、死ぬ事も出来ない日々、
ちょっとずつ汚れていく感じに慣らされながら、このからだは生かされていく
心はずっと昔に欠けてしまった
感情の希薄な心では、何かを正しく捉える事も叶わない
心は死んだままなんだ
だからもう・・・、バラバラになる僕に意味はなくて、僕はもう・・・
今望むのはタマシイの回帰・・・終わらない眠り・・・
2001.4.5