死にいたる病
退廃した空気の中で狂気のままに笑ってるのさ
そして、緩やかに滑らせる冷たい刃とそこにあてた傷痕の消えない腕
痛みのないまま切り裂いて、溢れ流れる赤い液体、僕を僕として生かしてきたもの・・・
それに溶けて僕も滑り落ちる・・・鼓動と共に、吐息と共に、冷たくなる身体
いつか、僕の溶けた血が乾き、風にとばされ、空に昇ってく・・・
そうして僕は空に溶けるんだ・・・
そんな夢が救い、狂気に冒され、このまま動かないで
見つけたかった生命の輝き・・・
それは錯覚でいい、この先にあるものと思えたなら・・・
現実からも踏み出せる、そして・・・
そして、終わらない眠りの中で・・・ただ、空に浮かぶ僕がいる世界で・・・
白く白く、青く青く・・・この心を輝かせてゆくから
そう・・・それは心に眠った、眠っていた・・・
終わらない眠りの中にある・・・〜終わらない生命の輝き〜
そんな、狂気の中にこそある救いの涙、せめてそうであれと祈る最後の声
そして、受け入れよう、この生命の終わりを、狂気への扉と共に開く死への加速を
終わらない眠りを迎えよう、そして祈ろう・・・
神様、この、罪深き僕へ罰を・・・と
内側から響く痛みと・・・病気を与えて
甘い、甘い・・・刹那る痛み
その感覚に麻痺したままで堕とされる・・・
狂ったリズムにゆれながら
祝福された死と、・・・〜終わり〜
2001.3.23