『忘れられた友達』

白い記憶…
霧のようにかすかに憶えてる…

森で見つけた黒い影
「君は誰?」と言ったら、僕に振り向いた。
白い目をして小さな声で言った…
「憶えてないの…僕の事…」
その子は白い服が汚れて茶色のような色になっていた。
「君は誰…?」
その瞬間、その子は赤い涙を流した…
「僕忘れられたんだ…」
その子を知らない…
この子とあったことも無い…
急に背景が歪んだ…
そして歪みが終わったら、その子と僕がうつってる写真があった。

僕、あの子と一緒に写真なんて撮っていない…
あの子なんて知らない、知らない!

そんな白い記憶があった。

洗濯機には白い服…
写真立てにはあの写真…
僕は鏡を覗き込んだ…

「ひ、ひぃぃぃぃぃ!」
僕は恐ろしいものを見てしまった…
僕の顔が…
森にいたあの子の顔になっていたことを…

あの子は…
忘れられていた僕…
友達ではない…
昔の僕だった…
昔じゃない…
僕の仮の顔…



『鬼の顔(2)』

鏡の中…
覗いたら私がいた…
鏡は自分の中が見れそうな気がした…
でも見れるなんて無い。
そう思っていた…

嫌な日は鏡を見てみる…
母さんに怒られた時や…
友達と喧嘩した時や…
鏡を見ると気持ちが覗ける…
私の気持ちはどんな感じなのかしら?

鏡にうっすらと見える鬼の仮面…
私の気持ちは鬼のようだった…
鬼のように怒りんぼな気持ち…

それから鏡では鬼の顔でなく、もう鏡みなくても顔が鬼の顔になってしまったような気がする。
だって、何故か皆私を見て嫌な顔して逃げていっちゃうの…
私もう鬼になっちゃったのかな…
泣く時も鏡をみてみるの…
泣いている時は鏡には鬼の仮面が壊れて、心には悲しみの花が咲く…
そう私の心の中では…

その泣いた次の日はもう私を見ては逃げはしなかった…
反対に友達達が寄ってくるの…
皆私の顔はどう思っているのかな…
優しい顔…?
綺麗な顔…?

鏡にはきっと綺麗な花が咲いているでしょう…
心の中に、きっと…



『砂時計』

不思議なビンの中に砂がサラサラと落ちていく…
時間にのって砂が落ちてく…
砂時計にのって時間が過ぎる…

恋人と居れる日とかの素敵な時間も早く過ぎていく・・・
砂時計を壊せば時間は止まるの?
嫌な時間は遅く過ぎる…
それは砂時計のせいなの?
私の想像は嫌な時間は砂が入っているのが多くて、
素敵な時間は砂が少ないのかな?

時間は素敵な時はいらないと思う…
時間は嫌な時はあった方がいい…

私はそう思う…
じゃあ君はどうですか?



『無題』

無題な手紙。
誰も知らない人からの手紙。

無題のメール。
いたずらメールとかのメール。

無題の詩。
名前が無い悲しい詩。

無題の世界。
名前が決められてない世界。

他にも沢山ある無題。
無題は何故無題?
それはきっと…



『コンセント首しめ事件』

僕の友達A君とは大親友…
いつでも一緒、何処でも一緒…
でもA君は亡くなってしまった…
A君の首には紫色の傷痕が…
大親友の友達が亡くなるなんて…

僕も死のう…
死ねば天国できっと会えるもの…

僕の部屋にあったコンセントで首を巻きつけた…
誰か僕の首を苦しめて…
こんなに簡単に死ねるとは思わなかったのに…
急にコンセントが動きだし、僕の首を苦しめた…

僕を呼んでいる…
あの大親友が僕の首を苦しめてくれている…
A君待っててね・・・
今いくから・・・

その次僕は雲の上で扉が二つあった…
地上に戻る扉と天国に行く扉。
どっちに行こう…
死んだら大親友に会える…
戻れば大親友に会えないけど生きていける…
僕はずっと迷った…
いつまでも迷った…

急にうっすらと見えた大親友…
天国に行く方の扉で手を上下に振っている・・・
はっきりと見える沢山の友達…
地上に戻る扉で戻ってきてといっている…

どうしよう…

僕は決めた…
あの扉の方に…!


すぐに時が流れてテレビにうつった僕…
死んだ僕がうつっている…
その事件の名は…
「コンセント首しめ事件」
まだ犯人はわかってはいない…
犯人は誰も知らないのだから…



『龍に乗って…』

僕はお母さんと二人で壊れかけている家に住んでいました。
父さんと母さんは喧嘩して離婚してしまったのです…
お母さんは僕のせいで疲れ気味になってしまったのです。

そして5日後…

キッチンで二人で料理していて、食器を洗おうと思った母さんが急に倒れてしまったのです。

このままじゃ僕独りぼっちになっちゃう・・・
母さんが死にのは嫌!
早く病院に運ばないと…

でも電話は無いし、病院は遠い…
僕はどうすればいいか分からなくなってしまいました…
…どうしよう

そう思った瞬間、家の窓から僕を見つめている龍がいました…
僕は龍と話しました…
「助けて!お母さんが倒れてしまったんだ!だから龍、一緒に病院に連れて行って!」
龍はうなずきました。
そして母さんを連れて龍の背中に乗りました…

すごい速さで病院にいきました。
街の人がじろじろと龍を見ていました…

でお母さんは入院することになりました…

そして龍に乗って家に帰りました…
「龍有難う!」
龍は優しい目でうなずきました。
この思い出は一生忘れません…


あの龍は僕の描いた絵みたいでした…
昔描いた龍と同じ…
母さんが倒れる前に描いた龍と同じ…



『無題』

花火は不思議だ…

空に上っては、花びらを落として…

花火は高い高い空にいけないのかな?

高い空に行っては落ちてしまう…

でもこの時はとても心が光るような心…

心の記憶にこの思いをしまっておこう…



『無題』

時計の歯車を壊してしまえばいいのに…

小さな小さな部品で時計は動いている。

時計というものはないほうが良かったのに…

時間もない方が良かったのに…

鳥が羽ばたいてください…

歯車とともに羽ばたいてください…

そしてそんなもの私は作らせない…

そんなものこの世になくていい…

やさしく触るだけで壊れればいいのに…

いいのに・・・



『無題』

幻…
幻が本物の物になってしまえばいいのに…

幻は欲望が生んだもの?
幻は悲しみが生んだもの?
幻は喜びが生んだもの?

幻を生んだものはなんだろう…

彼女の心?
彼氏の心?
子供の心?

それとも何だろう…

それは脳?
心臓?
肝臓?

じゃあなんだろう…

誰か教えて…



『ものたりない』

私は中学2年生。
私は嫌っている人がいる…
その子に意地悪する…
でも意地悪を沢山しても何故か物足りない…

もっと意地悪してやろう…

今度はその子の机に落書きをしてやる…
「死ね」
「消えろ」
「来るな」
「転校しろ」
そういっぱい書いても物足りない…

もっと複雑なことをしてやろう…

今度はもう殺すしかなかった…

学校にナイフを持ち歩き、その子を屋上に呼んだ…

そして約束どうりにナイフをその子に刺した…

でも物足りない…
物足りない…
物足りない…



『無題』

心の中はもう悲しくて悲しくて…
でも何故かまだ物足りない…

嫌なことを止めたいけれど止められない…
物足りないという言葉がうるさくて…

この物足りないの言葉を満たされたに戻ってほしい…
ずっと物足りないの言葉が私の中に…

人を壊す言葉…
そんなの無くていい…

私どうすれば満たされるの?
自殺?殺人?家出?行方不明?

言葉はどうすればいいの?
誰か教えて…
教えてくれないとずっとこの言葉が心の奥に消えないのだから…



『無題』

光なんてすぐ消えてしまうわ…
暗闇に負けてしまうし…

しかも生きていく資格なんてないと思った。
やっぱり私は死んだほうがいいのよ…
そうよね…
皆そう思うのよね…

死ねばきっと物足りないとは思わない…
そうだよね…

急に見えた幻…
あの私がいじめた子が立っていたの…
そして私の腕を引っ張った…
私をあの世に連れていくの?
それはよして…
殺したことをあやまるから…

・・・・・・・ごめんね

そしてあの子が口を動かした…

・・・嫌よ。
   私は貴方が死んだら許してあげる…

私はいった…

・・・死ぬのならあやまったことをないことにして…

あの子が…

私も物足りないのよ…


物足りない…
その言葉ばっか考えていた私だった…

しかも死にたいとすごく思った…

私死のう……



『無題』

哀しい言葉は痛い…?
私、そんなに感じないよ…
ねぇ…
哀しい言葉を痛くしない薬は無いの?

小さなカプセルで治せない?

やっぱり薬は無いのかしら?

薬は毒薬かしら…?
あの世にいったら痛みは無いよね…

でも死ぬなんて嫌…

また物足りないという言葉が私を傷つけてる…

ヤメテ…タスケテ…



『人々U』

人々は心を持っている…
でも私だけ持ってないの?

人々は夢をみる…
でも私だけ夢を見れないの?

私は皆とは違う人間なの?
何で!
何で私だけ!
皆教えてよ!
なんで、どうしてよ!…

世界に一人の私は…
人間じゃないの?
人間だよね…
人間でしょう?
私は…っ!
人間だよね!

人々よ…
教えてよっ!



『無題』

暗い暗い夜…
一人で涙を流す…
でも一人ではないんだ…
月が一緒に泣いてくれるんだ…
外は大雨…
でも雲にユラユラ見える月…

月はココロを持ってるのかな…
朝までずっと見守ってくれるんだね…

太陽がでると、月は消える。
太陽が消えると、月は現れる。

また昨日みたいに励ましてくれる
一緒に泣いてくれる!

ココロを持った月が好き…



『目を開けない美女』

遠い遠い過去…

私…
好きな人に振られた…

そして私はもう言い残すことはなかった…
だからもう目を開けない美女になってしまえば…

だから、好きな人と一緒に行った、森でいい夢を見続けよう…
また、好きな人が夢の中に眠っているかもしれない…

私は目を閉じた…

そして現在…
夢の中に私の理想な人がいた…
でも、後ろに前の好きだった人がいた…
また…
一緒に人生を続けよう…

私はそれで目を開けた…
また好きだった人と人生を続けた…



『無題』

ユラユラと光る光…

あれは出口だ…

ずっと走り続けたが幻…

ここは地図にも書いていない場所…

探しても探してもこの場所は書いてなかった。

ここは一体どこなんだ…

木が沢山あるが奥には海。

海には、船がある。

船には、穴。

穴をくぐると森に…

それを繰り返していた。

現在地はどこにも無い。

ここは無限の場所なんだ。

また、海に船に穴に森に…

出口は隠されていたんだ…

それは…

≪夢から出ること≫

これは夢なんだ…

だれか起こしてくれれば…



『ある日のできごとU』

また今日、家に雲が落ちてました。
僕は雲に乗って空に行きました。
地上では雨が降っていましたが、それは青空でした。
少し雲をちぎって、ポケットに入れときました。
これは夢なのかと思ったからです。

とってもいい日でした。
でもこのことは誰にも秘密にしました。

でもこのことは現実ではなかったのです。
ただの夢だったのです。
ですが、ポケットには雲の欠片が残ってたのです。
またこの夢をみたいな…



『白い薔薇』

空に行った人にささげよう…
白い薔薇を…

白い薔薇が枯れて思いでも無くせる様に…

白い薔薇にあげよう…
赤い血を…

赤い血で立派な薔薇が咲くまで…
血のおかげで赤い薔薇になるように…

薔薇はきれいに咲いて、
死んだ人のようにぐぐ枯れて…

薔薇が咲き誇る丘に、一つの墓が…
誰も知ってる白い薔薇の丘に…
なるように…



『自殺の水』

私はこの世界にいてもいいことも起きない…

そう、自殺したい人だけの水…

それを飲んで静かに眠ろう…

青い毒の入った水…

そして青い空にある白い雲に行こう…

眠りながら…



『日本が消える日』

無限ぐらいある海

眩しい太陽に海がキラリ…

氷が溶け海も広くなるだろう。

この地球も海だけになるだろう…

この日本もやがて海で消えるだろう…

氷が溶けるまで…

この暑い日本の暑さで氷が溶けるだろう。

溶けたら海も増えるだろう…

眩しい太陽にそそがれて…

明日は日本が消えるだろう…

氷が溶けて、海も広くなって…

海の力で日本が消えるだろう。

日本の暑さに負けて氷は溶ける…

さよなら日本…

海に沈む日本よ…

暑さがストップするまで…



『笹』

笹に飾ろうお願いを
願いを込めて書き込みます

願いは星屑の川
天の川に…



『無題の回想』

夜が明くよ…
僕に光が差すから…
悲しみ苦しみを忘れて…
明るい空を眺めながら…
さよなら…記憶よ…遠ざかるまで…

記憶が蘇る…
夢の中で蘇る…
闇から抜けるころ僕は…
答えを見つけ出して行くよ…
消え行く答えを探し出すために…



『月の傷跡』

ひやりと冷たい月
傷だらけの月

月が消える日はもうすぐ…
隕石にぶつかった月

傷だらけの月が泣いている
ひやりと冷たい涙の雫…
宇宙にただ一つの月

傷ついた月が、宇宙で砕けて星になるまで…
月の星が光るまで…



『思い出』

私はうれしい…
でも悲しい…

このうれしさはこの世界で最後の思い出…
私はうれしい思い出1000回目…

でも私…
うれしい思い出を1000回になると…
私はこの世からいなくなる…

でもうれしいし悲しい…

でも私…
ずっと皆の事を見守っていますから…



『電話から…』

昨日から去った友達…
忘れない…
去る前に言い残した言葉
…電話するね…
去った友達の声も今日聞ける

そう空から
電話が…
…僕を忘れてないよね…
そう去った友達の声…
天使のような声…
懐かしい声…
本当に去った友達の声…
でも去ったはずなのに…

でも手には去った友達の温もり…
そう本当は友達ではない…
母さんだった…
でも性格も温もりも声も友達の声…

でもある晴れた日…
母さんもいない…
でも残したパン。
さぁ、母さんは友達の魂を持ってたのか…



『人々』

人々は心を持っている…
でも私だけ持ってないの?

人々は夢をみる…
でも私だけ夢を見れないの?

私は皆とは違う人間なの?
何で!
何で私だけ!
皆教えてよ!
なんで、どうしてよ!…



『人のいない町』

僕は人間…
でもなのに…
僕は人間のいない町に住んでいるの?
皆はロボット…

もしかしたら僕も…
僕もロボットなの?
いやっ!絶対に違う…
僕は…
僕は…
人間なんだぁぁぁ!

でも僕は、体は固かった…
神様…
僕を人間にしてくださいぃぃ!

空から光が僕の所に光った…
やった…
僕は人間になったんだ…

それから、僕は人間のいる、世界に住んでいた…



『青銅のライオンを暖かく…』

僕の住んでいる町には、青銅のライオンが段の上にいました。
青銅のライオンに願いを言うと叶うという。
人々たちはお金がほしいなど、自分勝手のことばっかり…

でも一人だけ青銅のライオンをじっと見つめていた…
「寒くないのかな?」

青銅のライオンは指一本だけで凍りそうな冷たさ!
そのじっとみつめた男の子は夜…

布団を持って、青銅のライオンにかけてあげました…

「まだ寒い?そうだ、こすってあげれば、寒くないよね」
男の子は一生けん命にこすりました。

空から青白い光が男の子に射した。
そして空から声がする…

「こどもよ、何をしておる」
「え?」
びっくりした男の子は手をとめた。
「ねがいことか?」
「違うよ。僕はライオンがいつも冷たいから、暖めただけだよ」
「君はやさしいね。とっても気持い」
ライオンはすっかりあったかくなり、
「君、背中に乗りなさい。君んちまで送ってあげるよ」
「有難う!」
男の子は気持ちく帰りました。

それからは青銅のライオンは暖かいままでした…



『夢の中』

ここは何処?
何故ここに?

私は自由に歩いてるのではなく
夢に歩かされてる
夢は何故私を
何故ここに?

私は特別な物なの?
私は空へ歩いてる…

ずっとここにいますから…



『** ココロ **』

悪いココロも消えるよ。
話していれば自然に消える。
苦しむことも忘れて。
だから誤らなくても、誰かに気持ちは伝わるよ。
その悪いココロが…


練乳さんより頂きました。ありがとうございます

Back