POWDER SNOW
1年ぶりに降る雪が去年とは少し違って見える
心まで白く、少しだけ綺麗になれる
目覚めると雪が降り積もり・・・、
日が高くなる頃には深くなり、白い街並みをつくりあげた
風に舞う粉雪に足を早め、その白い道を歩く・・・、歩く
踏みしめる度にぎゅっとなる音、懐かしい感覚・・・
くるくるとまわりながら、広げた両手で受けとめる
白い結晶が降っては消え・・・そして、心の中に溶け込んでくる
切なさが溢れ、心からの・・・『きれい・・・』
日が沈む頃には降り止んだ雪、そして、雲間から覗く澄みきった星空・・・
月が照らす雪は白く輝き、今年も、その光景が思い出の中に刻まれてゆく
冷たい風が凛とさせる空気の中、煌く星が落ちる場所
いつまでも、星屑を見つめたままで・・・
2000.1.28