月はその形を、そして色までも変えてゆく

白い輝きを伴ったそれは夜を優しく包み

欠け、満ちる時を繰り返しては悠久の中



紅く染まり、蒼く染まり、あるいは強い光を抱いて淡く金に染まる

両手をかかげて、その中に掴まえてみても、それは僕のものじゃない

そして、かつての地球の欠片は、少しずつ、僕たちとは決別してゆく・・・

いつか訪れる、月のない夜なんて

2000.2.5

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