Left Scars
わからないよ・・・どうして?
消えてゆく・・・すべて・・・何もかも・・・
何も見つけられず、声も遠くなってゆく・・・
雑音に掻き消され・・・
僕を呼ぶ声はもうしない・・・
僕は・・・堕ちてゆく・・・どこまでも・・・
怖いはず・・・なのに、止められない
ブレーキは左手の傷・・・?
心は焦るのに・・・身体は眠ったまま・・・
眠りに逃げるだけじゃ、何も変わらない
この胸に・・・ナイフを突き刺してくれ
痛みを・・・傷を・・・僕に与えてくれ
この落下・・・止まらないから・・・
いつのまにか・・・眠ってた・・・
意識の中で歌が流れ、何かが壊れ続けていた・・・
壊れている事にも気付いていなかった・・・
何も見つからなくて・・・光が見えなくて・・・
焦り続けてた・・・
急いで走るけど・・・
何処へ走るのかさえわからなかった・・・
頭痛と眩暈に苛まれ・・・
自分さえ見失っていた・・・
そして何よりも・・・未来が・・・
自分自身が怖かった
僕は・・・僕を殺せる・・・
だけど、左手の傷痕は死のためだけじゃない・・・
それは・・・僕を目覚めさせるための痛み・・・
生きるための痛み・・・
死への・・・痛み・・・
唯・・・紅い血だけが終わる事なく流れていた
止まらない血だけが・・・生きている証だった
僕は・・・血を見つめながら壊れていった
僕は・・・死に魅せられていた
笑い声だけが響いていた・・・
僕は・・・
僕は・・・
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