狂気の気配


静かな場所で眠りたい・・・

青い海に沈んでいくように、空の中に漂うように・・・

静かに溶けて消えてしまいたい



この世界で生きる事、それは傷つき、傷つける痛みの繰り返し

その中で心は歪み、壊れていく・・・

終わりないような哀しみと痛みがこの世界を取り巻いて

いつのまにか呼吸を忘れてる、内側から汚されていく事に、いつのまにか慣らされてる

ここには誰もいない、この心には誰の居場所もない

満ちるのは痛みと哀しみばかりで・・・

それが知りたくなかったものを感じさせてく

狂気にのまれ、心から壊れていく



だからもう、このまま眠りたい・・・このまま、世界から消えられるなら・・・

そのためなら、このまま狂うとしてもかまわない

内側から壊れていく・・・

そして、何もわからないままでのまれていく、この場所に・・・

後に残るのは何も変わってないような僕の体

そして、そこに宿る狂気・・・

死にたいと繰り返す声・・・

2001.3.20

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