狂気 T 〜光と闇〜
傾き始めた輝きに紅い狂気を重ねてゆく・・・
夕暮れに染まるこの場所で、
眩むほどの光をうけて・・・、今、僕は微笑んだ・・・?
音もなく崩れたのはこの心
容なきそれを引き裂き、刻みつけたのは何・・・?
光の中で左手を見つめた・・・
頭から離れない・・・血の色
何故か癒されてゆく
それは沈みかけた、暑いくらいの光
目眩の中で笑っていたの・・・
音のないこの場所で、暗い狂気にのまれてゆく・・・
下弦の月の照らす場所、
儚い闇に包まれて・・・、今、僕は傷つけた・・・?
止む事なく痛むのはこの心
容なきそれを包み、癒したのは何・・・?
闇の中で傷つけたもの・・・
止まらない鼓動・・・零れ落ちる血の色
眠らせたいのはこの心
それは静かな、哀しいくらい優しい闇
心から傷つけて眠るの・・・
いつかはと・・・狂気と目眩の中で祈る
・・・終わらない生命の眠り・・・
2001.4.28