狂気 U
朽ちた風は淀んだ空気を集め・・・
この心を壊すのに時間は要らない
血の感覚が近づく・・・
慣れ過ぎた痛みからは遠ざかるのに、
それでも、求めた痛みは傷痕さえ深くして・・・
緩やかに堕ちていく・・・
今はもう・・・戻れないあの季節
どうしてこんなものしか選べなかった・・・?
きっと、他にもいつくもの道があって
僕が選んだのは可能性のひとつでしかないはずなのに、
あの時、囁きかけた狂気が、今も心を汚してる
そうして、この先にあるもの・・・
僕が望んだ・・・望まない結末
2001.5.14