傷痕 W
忘れたと・・・見えなくなったと思ってた
昔の事だと、割り切って思い出せるはずだった
でも・・・違った
その傷痕は深く、深く・・・今の僕へと痛みを伝える
あなたと会えて、そして・・・あなたからもらった優しい言葉
だけど、あなたが遺したのはそれだけじゃない
心を壊した、あの言葉と・・・嘘
あなたは・・・傷痕を心に遺して消えてしまった
その傷が、痛みが、僕を臆病にさせる
変わらない日々の中で、信じる事のできないもの
いつまでも、いつまでも消えてくれない
あなたの言葉・・・、好きな曲・・・、誕生日・・・
そして、あなたとした約束・・・
思い出す度に、傷痕に鈍い痛みを感じてる
そして、傷痕が消えなくて・・・
何も信じられない日々が続いていく
2001.5.5