鏡の君と・・・
鏡にうつる
その姿、少しだけ霞んでいく
その手、その身体、その瞳・・・
少しずつ音もないまま崩れてく・・・
心は、鏡にはうつらない心だけは変わらないままなのに
鏡の中の君と、その手を重ねる
僕の左手の傷痕と、君の右手の傷痕・・・
先に涙を流したのはどっちだったのかな
鏡にうつる君が・・・少しずつ嫌いになる
だから、僕から消えよう
君に告げたさよならは、
何もうつらない鏡の中・・・置き去りになる想い
2000.8.28