遺書 T


この言葉を・・・想いを・・・

全て遺書にして、貴方に届けましょう



この程度の痛みで死んでしまう心なら要らないし、完璧に壊して欲しい

赦せなくなるから・・・この心を・・・

今、漠然と見えているのは死だけ・・・見つめているのは・・・生命の終わり

もう・・・どこにもいけないのだから・・・

誰にも心からっていう想いを持てないままに・・・、

独りになる心・・・それはいつまでも変わらなかった・・・

ごめんね・・・、本当に・・・



僕はいつか・・・終わりにふれる・・・

逃げ出したいもの・・・

誰の事も心から大切に想えない・・・から、

誰かを想って躊躇う事もないの・・・、

ただ・・・踏み出さずにいるのはその術を持たないから・・・

これも死の恐怖へのいいわけかもしれない・・・

けれど、微かに何かを見つめてもいるのかもしれない・・・

少なくても・・・この心が見つかるまでは・・・薬に溺れてみよう・・・、

それでもし何か変わるのなら・・・



僕が死んでしまっても、どうか哀しまないで・・・

無理な話だというのはわかる

泣いてくれる人だっているのかもしれないね

でも・・・僕は逆の立場になっていたとしたら多分涙さえ知らないんだ

だから、そんな人間のために涙するのはもったいないくらいだよ

あなた達は僕の事など忘れて・・・?

そして・・・せめてあなた達は幸せでいられますよう・・・

それぞれが・・・終わらない生命の輝きとなりますよう・・・

2001.12.12

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