IN THE AIR


何も見えない場所にいた

すべてが澱んで・・・退廃の空気を吸った

虚ろな気配で・・・唯、この身体を抱きしめていた

絶望も希望もない・・・

すべてが棄てられた世界で

鼓動だけが生きる証だった・・・



それでも・・・微かな光が宿るのならば

汚れた世界でも大地は優しい

どんなに傷ついていても・・・包み込んで癒す・・・

神に見捨てられた世界にも空は見つめている

血を流す心でさえも・・・抱きしめて赦してゆく・・・



その瞳が光と世界をとらえたなら

この心は大地を蹴って・・・

この手広げて・・・何処までも舞う翼に・・・

溶けてゆく・・・その翼が導く

すべての空に・・・自由に心は溶けて・・・

蒼く輝く世界とひとつになる

そうしていつか・・・見つけ、抱きしめる・・・

唯一の輝き・・・〜IN THE AIR〜



いつか・・・時が赦されるのなら・・・

自由な心・・・翼へとかえて

この空に溶けてゆく

いつか・・・時が赦されるのなら・・・

この心に・・・光を集めて

大切に抱きしめる・・・

【・・・〜終わらない生命の輝き〜・・・】

2003.8.13

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