閉鎖病棟
待合室には病んだ顔ばかりが並び
救いのない救いにひたすら縋る
とりとめもない思考がすべてを壊しては
途惑いの中で頭を抱える人が見える
病の掃き溜め・・・
歪み・・・狂気さえ共存する空間
その空気を吸って・・・
いつまでも病に感染し続ける
病に依存して・・・
それだけを糧とし
何も見つけられないまま
無意味に生かされる
抜け出す事も赦されず
唯、来る事のない救いだけを儚く想い
縛り付けられ
閉じ込められる
・・・ここは閉鎖病棟
2003.12.23