紅蓮昇華
紅い輝きは炎が揺らめくように
刹那の煌きを遺して灰となって零れる
生命は・・・やむ事のない時の風に吹かれ
刹那の記憶を刻んで天に還る
紅い・・・鮮やか過ぎる紅の血に・・・
生命の鼓動を刻み・・・
いつしか・・・すべてを焼き尽くすようにして
血は枯れ果て・・・空に溶ける
紅蓮の炎の煌き・・・
輝きが強すぎて、刹那燃え尽きてしまうかのように
紅い血に溶けた生命は・・・
この世界で微かな音を立てて
空へと儚く散ってゆく
それは・・・刹那という記憶
そして、その刹那さえ強すぎる風が・・・
時が・・・奪い去り、揺らめく炎は
空へと昇るようにして消えるだけ
2002.1.13