慟哭 X 〜狂気と絶望〜


不安なの・・・、不安なの・・・

唯・・・それだけで押し潰される

どこに行くかもわからない未来・・・

置いていかれる自分・・・

この心、どれだけ痛いか、不安が募るか・・・、君にはきっと伝わらない・・・

君は同じ痛みを知らないのだから・・・

君の言う『死にたい』と僕の抱えるその想いは等価か・・・?

少しずつ緩やかに・・・僕は堕ちてゆく・・・

心が真の絶望にふれるのはいつになるのだろう・・・?

その前に、この時間の中で気がふれそうだよ・・・

狂って・・・しまう・・・?

あぁ・・・狂気が・・・、

あの時から心を蝕んだ狂気が・・・絶望を囁く・・・



痛みを・・・罰を求めておいて、それで尚届かないこの気持ちは何?

胸に響く痛みがほしいのなら、鋭い痛みがほしいのなら、

ただ、それを胸に突き刺せばそれですむ事でしょう・・・?

その時に伴う痛みを体のどこか、別の部分では恐れてる感じ・・・?

もう、痛みさえ感じない腕から血を流しても、

それは罰にはならないでしょう・・・

もっと、もっと深く・・・

鋭い痛みを感じるまで深く・・・

流れる血を見つめた

僅かな血・・・

零れ落ちる少し黒い血・・・

だけど、心は何も・・・

こうする事で少しでも心は落ち着き癒えたはずなのに・・・

それが間違った感覚だとしても

そんな間違いに騙されていられたのに・・・、もう・・・駄目なの・・・?

それともまだ足りない?心はまだ求めてる?

あぁ、何もかも忘れて僕なんてとばしてしまいたい

この記憶もう要らない

身体なんてただの枷・・・

『僕』というものを定義付ける、この心・・・?この生命・・・?

それさえももう・・・何も要らないの・・・

終わりにさせてください・・・

何か未来に脅える日々にはもう耐えられないの・・・?

そう・・・ね

だから、眠らせてください・・・



ただ、そのために、そこに届くための力が僕には足りない

それは絶望だったり、何かとのつながりだったり、

辿り着くための力・・・、薬・・・?こんなしがらみはもういい・・・

あとは、そう・・・絶望していくの、こうして・・・

緩やかに少しずつ・・・?

その痛みに耐えながら

終わりだけ見つめられるまでに要す時間は気が狂いそうだけど・・・

それならそれで何も見えなくなっていいでしょう?

ただ・・・この日々が、少しずつ僕に、僕の心の絶望を強めていくよう

だからいつか心からの絶望を抱えて・・・

終わりだけ見つめて・・・この生命を癒す場所へ・・・



・・・終わらない絶望でこの心を殺してください・・・

そうして、狂気と絶望の中で、終わらない生命の眠りへ・・・

2001.12.12

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