欲望


ただ・・・絶望してた

誰も好きになれないと・・・

この心には偽りの想いしかないと・・・

この身体に根付く欲望という名の本能が感情を支配する

誰かを抱きたいと思うのを

その誰かを好きになったと思い違える感情

その心の醜さにふれた時、

僕は知らぬ間に変わっていた事に気付いた



その事実が打ちのめしたのは、

ひどく弱い、臆病な存在・・・

そこにいた・・・僕だと思っていた・・・僕?



少しずつ、造りかえられていく

望まないはずの僕が、心に触れてくる

2000.3.7

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