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押尾守の攻殻機動隊
たしか1995年だと思いますが、「 GHOST IN THE SHELL/ 攻殻機動隊」というアニメーション映画が封切られました。電車でみた中吊り広告がとても印象的だった思い出があります。世界中にファンをもつ士郎正宗原作「攻殻機動隊」というマンガの劇場映画化だったのですが、超電脳化社会での公安9課という非公認の超法規特殊部隊とテロリストの戦いがモチーフでした。この部隊は通称「攻殻機動隊」、精鋭サイボーグで構成されていて、脳にプラグをさして電脳世界に入り込んでサイバーテロリスト(ハッカー)と戦うというストーリーでした。
この1995年という年は、大きな転換点になる時です。ITの世界では、「 Windows95 」が発売され、夜中に盛大なイベントを開いてニュースになりました。パソコンが身近な道具箱に変身した瞬間です。ネットバブルと呼ばれるIT企業への投資が集中し始めた時期にあたります。
この映画はキアヌ・リーブス主演、ウォシャウスキー兄弟監督の映画「マトリックス」に強い影響を与えています。プラグを脳に接続して電脳世界に入っていく。その中で、戦いが行われ、現実の世界と電脳世界をいったりきたりしながら物語が進行していくところは、同じ舞台をもとにしたマトリックスと攻殻機動隊の2つの物語が同時進行している錯覚を覚えました。
その映画の続編、「攻殻機動隊/ STAND ALONE COMPLEX 」を最近深夜放送していましたが、その最後のシーンが印象的です。すべてのデータがデジタル化した電脳社会にあって、巨大な図書館が最後の舞台。ロボットが行き交って書籍を整理する中に、元サイバーテロリストの少年が書籍の整理の仕事に残るというものでした。叩けば埃が舞いそうな書籍、誰も読もうとしない書籍、古色蒼然たる広大な図書館に座り込む元電脳テロリスト。とても印象的なエンディングでしたでした。
あの書籍ってなんだったのでしょうか?
劇場映画スチール写真はこちら http://www.production-ig.co.jp/anime/gits/
サンプル視聴はこちら http://www.so-net.ne.jp/bandai/ghost/movie.html
本年度のテレビ放映シリーズ「攻殻機動隊/ STAND ALONE COMPLEX 」の情報はこちら
http://www.kokaku-s.com/root.html
http://www.ntv.co.jp/kokaku-s/
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