5. 各企業はどのように対応しているか?
先に上げた今回のキャンペーン対象(ターゲット)から外された企業3社は、具体的な取組みを誓約している。プーマは、本キャンペーンを支持している公正労働協会(FLO)に加盟することを決定した。ナイキは、「バランス評価アプローチ」という労働基準の順守も義務づける仕組みの導入を計画中と発表した。アディダスは、自社の購入慣行が現地での労働時間に与える影響を数値化するプロジェクトに取組み中と発表した。
6. 日本企業はどのように対応しているか?
(1)アシックスについて ――インドネシアD工場1工場で問題が発覚したと報告されている。
:(ナイキ、フィラ、プーマ、ロット、アディダス、アシックスと共同受注)
○超過勤務の強制、家事の時間ない、性的嫌がらせ、浮遊繊維片の吸入による健康障害、出荷時期の 24時間労働、 強制労働――納期守らないと何100万ルピアの罰金コストを労働者に負担させる改革/競争価格の値下げで給与引 き上げなし/生産目標を倍増、生産目標未達成の場合は罰金、等があると指摘されている。
OXFAMのHPによると、「アシックスは本レポートの報告を検討しているところ」と掲示している。
(2)ミズノについて ――中国N工場の 1工場で問題ありと報告されている。
○過剰な時間外労働(超過勤務が8時間)、社会保険未加入、労働組合の未結成、監査の拡大――基本給が保障され ず。不良品発生に罰金、給与は出来高払い/退職を希望すると0 .5〜2か月分の給与不払い、超過勤務手当の不払い /3時間以上の超過勤務は常態/高い生産目標を達成するよう製品1個当たりの賃金引き下げ
各社はこうした調査結果の指摘を踏まえ、その実状を企業として調査している。そして、企業側としても、調査したがそのそのようなことは無かったと報告している。
しかし、日本の2社も今後真剣に対応して行こうと、本格的な取組みへの準備をしているようだ。本NPO協働 e-newsの読者におかれては、今後、時々、OXFAMなどのホームページを見て、ことの成り行きをフォローしていただきたい。
OXFAMのホームページ http://www.oxfam.jp/