荒れた時にどう乗る?
※大注意※
ここに書いてある事は、荒れた湖面を無理して走行する為のものではありません。あくまでも危険を回避するため、安全に航行し命を守る為の物です。絶対に事故をおこして欲しくありませんので、自分の腕やボートの性能を過信せず、安全航行でお願い致します。何が起きても、当方ではもちろん何の責任もとれませんので悪しからず。


(1)お天気を確認
携帯やパソコンから、3時間ごとの天候、気温、風向き、風速etc・・・湖付近の天気予報を得る事が出来ます。前日や家を出る前に必ず確認しましょう。
10m以上の風の予報がある場合は、自分の行く湖に対してどんな影響が出るかを風向き等を合わせて検討して、可能であれば現地に電話して風やお天気を確認、場合によっては出船を見合わせるぐらいの慎重さがあるとイイですね。

折角来たんだから・・・
久しぶりに来たから・・・
こういった理由で無理をすると、ロクな事はありません。自然は強大です。

私なんかは、とりあえず行ってみて、船を出せない強風を確認して、何もしないで帰ってくる。なんて事が良くあります。


(2)荒れた湖面を走る心構え
  ・ストレージの中を掻き混ぜられても大丈夫?
   (デジカメとか予備のリールなんか大丈夫ですか?!)
  ・デッキの上にある竿、タックルボックスetcは大丈夫?
   (不安があれば、ストレージに仕舞っちゃいましょう)
  ・魚探はきちんと取り付けされている?
   (ロータリー架台は簡単に折れますよ、不安であれば外してしまいましょう)
  ・エレキの取り付けは大丈夫?
   (ゲーターマウントをゴムのみで取り付けて居る方。簡単にモゲますよ)
  ・ボートのバッテリーはきちんと固定されていますか?
   (殺人的に重いバッテリーも、簡単に宙に舞います)
  ・人間の準備は大丈夫?
   (腰痛とかありませんか?同船者に掴まる所の確認はしてもらいました?)
  ・他に「ヤバイかな?!」と思ったところは、必ず処置しましょう。
   (処置できない場合は、潔く出船を諦めるか、救助をお願いしましょう)


(3)まずは自分の船の特性を知りましょう。

どの場所が一番波を切り裂く事が出来るか?
船体の何処まで強い「V(ブイ)」が入っているか?
何処からが平らになっているのか?

トレーラーに乗っかった状態で、しゃがんで前方向から覗き込めば、一目瞭然ですね。

※感覚的にこういうハル形状だと理解して頂ければ十分ですので、何が何でもここでしか波が切れない!
と言う思い込みはしないで下さい。

簡単に言ってしまえば、船底の平らな所で波を受ければ、船は跳ねるし衝撃も大きいです。逆にV(ブイ)が入っている所で波を受ければ、波を切り裂いてくれるので、船も跳ねずに衝撃も小さい。
とまぁこんな感じです。書いてしまえば超簡単。

要は、船底の何処で一番最初に波を受けて走らせるか、と言う事になります。


(4)実際に荒れた湖面での走り方〜
※注:私のSKEETERが大基準での記述となります。他の船も随分乗ってますので、基本的には変わらないと思いますがご注意ください。それと波&風レベルも人それぞれだと思いますので、あわせてご注意ください。
くれぐれも無理と過信は禁物です!

・白波が出るか出ないかの波高30cm〜50cm。風速5〜8m。
回転数と速度の割りにトリム下げ目。要は船体の頭(前側ですね)を下げて、Vのキツイ所で波を切って走るようにします。
Vがキツイ作りのハルの船ですと、更に波が高い湖面でも、トリムを下げ目にするだけで波を切ってくれるので、楽に走れてしまうと思います。
お腹で波を受けるより

Vで切った方がスムーズに走行できますね

波に対してほぼ直角に向かって走れれば、スロットルも一定、ハンドルも殆ど切る事なく走れるでしょう。ボートの跳ね具合、波の衝撃にあわせて、トリムを調整してあげれば、スムーズに走行できるでしょう。


・高い波とウサギの団体様が徐々に到着。波高40cm〜90cm。風速7m〜12m。

バスボート操船の経験が浅い方、あまり荒天でドライブした事が無い方は、船を出すのを止めましょう。私はバスボートの試乗会なんかの時は、このぐらい波が出てくれると楽しくなっちゃいますけどね。(をいをい)

それでは、この楽しい波(失礼!)の中をどう走るか?!

前記のトリムを下げて走る方法に、ハンドルとスロットル操作が加わります。
まずスロットルのON/OFFに対しての、ボートの動きを思い出して頂きましょう。

スロットルONで船体は上を向きます。
スロットルOFFで船体は下を向きます。

この二つですね、分かりますでしょうか。

このボートの姿勢変化とハンドル操作で波を越えて行きます。
トリム操作でも、船は同様の動きをしますが、次々に来る波に素早く対応しなくてはイケません。トリムの動きではとても間に合いませんので、スロットル操作で対応する訳です。

波が来ます。
一個目の波は切り裂いて進みたいので、波にのった瞬間にスロットルをOFF(波にのる前にスロットルOFFすると、波に刺さります)。前が下がり波を切り裂いてくれますが、次の波が直ぐ来ています。そのままスロットルOFFだと、前が下がっていますので、次に来る二個目の波に刺さってしまいます。そこでスロットルを瞬間ONにして前を上げてあげます。
ただしONしすぎますと、波をジャンプ台にしてボートが大跳躍し、激しい衝撃での着地が待っておりますので。一番注意するポイントです。
スロットルON時間とハンドル操作で、ソフトに着地。スロットルOFFで次の波を切る姿勢は出来ているので、波を切る。
これの繰り返しですね。

ウェイクボードや他船の引き波を越える時なんかも、この技は使えますよ。

要は、波を二つセットにして考え、一個目を切る、二個目はソフトに着地。の繰り返しとなります。

※あくまで私の中での理想的な走らせ方を書いているだけで、大自然の力が相手ですから、一個目と二個の波の高さが同じ、波の間隔も常に同じ何と言う事は全くありえませんし、常にこの通りにキッチリ走らせるなんて事は、もちろん出来ません。これをベースにぜひ皆さんのテクニックとボートの力を合わせて応用し、ラフウォーターを走っていただければと思います。
それと、私は霞ヶ浦のような、波長の短い高い波しか経験がありません。琵琶湖で起きるような、波長の長い高い波は、走行した経験がありませんので、また違った走り方が必要になると思います。

やっぱり文章で表現するのには、かなり無理があるなぁ・・・

このスロットル操作+ハンドル操作は、少しでも波の低い所を選んで通るように操船してあげれば、船体にも乗っている人にも優しいですかね。
船体と乗ってる人をいたわりたいと言う方(皆さんそうですよね)、こういったテクニックにもトライされてみてはどうでしょうか?

コツは、
・常に先の波高や波の形を見て、通るルートを判断する。
・恐怖心を和らげ視界を確保する、ゴーグル着用。
・フットスロットルとプロトリムで、両手でハンドルをしっかり持つ
でしょうかね。


・もう激荒れ日本海状態。波高100cm〜。風速10m〜。

船を出すのを止めて、ダーツにでも行きましょう。

風と天候を読み誤ってうっかり湖上で遭遇してしまったら・・・
速やかに最寄のドック等へ避難して助けを求めるか、風と波が収まるまで待ちましょう。風上を辿って帰れそうであれば、どんなに遠回りになっても風上を通って帰りましょう。間違っても波と風の中へ突っ込んで行ったりし無いように、お願いします。

もしこの波の中をどうしても走らなければいけない場合。
そんな状況は想像したくありませんが、今までの記述を全てあわせ、さらに超応用テクニックと経験、気合、ボートの性能が必要になります。とてもここにこう乗れなんて書けませんし、書くような事では無いと思いますので、控えます。

何度も書いていますが、どんな状況でも絶対に無理はしないで下さい。


おまけ:ラフウォーターに対する意識はこう持った方が良いという名言

私がバスボートに乗り始めた頃、マリーナの社長から頂いた名言
「ボートに乗る時は、臆病なぐらいがちょうどいい」

今江プロの名言
「22ftと言えども木の葉も同然」

という感じで、皆さん安全航行で良い釣りを!


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