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BEGINNER’S PLAZA

ことの始めは万馬券

デタラメで買っても、たまには万馬券も当たるでしょう。でもそれでは、宝くじといっしょ。

競馬をやるからには、自分で考えて、確信犯で万馬券をせしめるのが最大の喜び、そして快感。

その快感を初心者の方にも味わってもらいたく、基本的な馬券の買い方からレクチャーします。

あくまでも初心者対象なので、細かいことは割愛してお届けしますので、ご了承ください。


第一章 ・ 出馬表の見方

其の一 〜 最近の成績

競馬新聞やスポーツ紙の競馬欄の大半を占めるのが、この出馬表というやつで、ここには様々なデータが

凝縮されています。まず、この中の近走成績(通常は前5走ぐらい)を見てください。

表の見方は、各新聞の記載事項をご参照いただくとして、一つ注意していただきたいのが、クラス分けです。

中央競馬では、おおざっぱに5つのクラスで構成されていることを念頭においてください。

未勝利(未出走・新馬含む)→500万下→1000万下→1600万下→オープン(G1,2,3含む)と、

馬が勝ち進むにつれて、出走するレースのクラスが上がります。例えば前走成績が1着の馬が2頭いた

場合、方や500万条件でもう一方が900万条件であれば、後者の方がエライということになります。

近走成績の中から、これから買おうとするレースと距離やコースが近い条件で行われたレースの成績をチェックしましょう。

*今回が中山芝2000Mのレースであれば、同じ中山2000メートル→芝2000M→芝中距離といった、近い条件のみ。

その際着順だけでなく、「着差」も忘れずにチェックしましょう。勝馬なら2着馬につけた差、2着以下の馬なら勝馬との差の

ことを「着差」と言います。例えば同じレースで2着だった馬と8着だった馬がいたとします、前者の着差が1馬身で後者の

着差が1.5馬身だとしたら両者の差はたったの0.5馬身で、ちょっとしたことで逆転可能な範囲と言えます。

*着差について、私ホセ的には、2馬身までは簡単に逆転できる範囲と見ています。

其の二 〜 通算成績

次に、各馬の通算成績データから、今回のレースと共通する条件での実績を見ます。

*今回が阪神芝1600Mのレースであれば、阪神芝コース(データがなければ全場芝コース)と1600M(なければ近い距離)。

これで、各馬の距離やコースに対する「適性」を把握します。その際、連対率などの“率”で見るか、勝ち数など“数”で見るかが

勝負を分けることもあります。また、その条件で1つでも入着があれば「適性有り」と判断することも一つの手です。

どれが良いとは言えませんが、自分が買いたい馬に都合の良いデータをとるのが一番アトクサレありません。

ここでひとつ、データが足りないという問題が起こりがちです。近似条件での出走歴がなければ当然、データはありません。

その場合は「未知数」として、後で都合よく活用します。

其の三 〜 馬の調子

馬の調子を見極める方法には、@パドックA調教データB新聞のコメント欄などがあります。しかし、こればっかりは馬自身が

話をする訳ではないので、特に初心者の方は、あまり気にしないほうが得策と考えます。もしパドックを見ることができるなら、

「いかにも走りそうな雰囲気のある馬」をチェックしておきましょう。また自分で見る時以外は、以下のことを念頭に入れてください。

新聞やテレビの解説は、人気馬を贔屓目に見ているということ。また、新聞コメントの出所が「調教助手」や「厩務員」といった場合、

かなり私情(主観)が入っているということ。*詳しくは当サイトの「万券四十八手」をご参照ください。

ひとまず、この「調子」については、買う馬をおおよそ決めた後の「確認」程度の扱いでいいと思います。

其の四 〜 馬券の買いかた

ここまでのチェックができたら、あとは「あなたにとっての有力馬」を選ぶだけで、理に適った馬券を買うことができます。

1番有力だと思う馬に◎=本命、以下順に○=対抗、▲=単穴、△=連穴(何頭でも可)の印をつけてみましょう。

買い方としては、主に2つの流儀があります。

@「流し」=◎の馬から、他印の馬への組み合わせを買う方法で、◎に自信がある時にお勧め。

A「ボックス」=◎,○,▲,△すべての絡みを買う方法で、印をつけた馬の力差が少ないと思う時に。

もちろん2つを組み合わせて、一通り流した後○▲を買うなどということもよくあります。

*万馬券を狙う前提で初心者の方には、馬券の種類は、まず「馬番連勝」をお勧めします。

万馬券の出やすい3連複・馬単は、自分の狙った馬が「近い線」に来るようになってから挑戦して下さい。

さあ、もう馬券は買えますね。でもちょっと待ってください、あなたの印、競馬新聞の印とかなりカブってませんか。

それはそのはずです。<其の三>までの項目を総合的に見て優秀な馬は、誰が見ても「有力馬」=人気馬なのです。

実はここまでは極めてあたりまえの、正論の一派(他の理論を唱える人も多い)に過ぎません。勝負はここからです。

*当研究所の理論は、いい加減なようで実は、(役員1名を除き)ちゃんと正論の上に成り立っているのです。

其の五 〜 人気馬の盲点を探す

まず、人気になっている馬がなぜ人気になっているのかを把握しましょう。これまでのチェック項目のすべてにおいて

申し分ない「優等生」であれば、消してしまうのは無謀です。他馬を検討してから扱い方を考えましょう。

「優等生」ではない場合、その理由が人気に相応しいものかどうか疑いましょう。例えばその馬が、前走別のコースで

同じクラスのレースに勝っているとか、同じコースでも距離の違うレースで2着しているとか、今回のレースとは違う

状況下での好走が人気の要因になっていたりすれば、当然疑うべきです。また、同条件のレースを勝っている馬でも、

その前は同条件で負けていたりすれば、負けた時の力が実力なのかもしれません。消すかどうかは後で決めるとして、

万馬券を狙う以上、少なくとも、そんな人気馬に◎をつけてはいけません。

其の六 〜 とっておきの無印良品を探す

また人気馬に怪しいところがあるならば、その「欠点」を逆に得意とする馬に注目してみましょう。少なくともその項目に

おいては、「怪しい人気馬」より秀でているということです。もちろん、人気馬の弱点とは言えない項目(例えばコース実績など)

でも、人気馬と同等もしくはそれ以上の適性を示す馬がいれば、十分に狙いはたちます。そして何より、同条件での直接対決で

決定的な差をつけられていなければ、力関係は決していないことを前提に「勝つ可能性がある」その可能性を探ることが重要です。

芝のレースで、ダートしか走ったことのない馬など「未知の馬」を狙うのも良し、そして、たった1つの長所を持つ馬を狙うのも良し、

とにかく人気の馬に勝てる「可能性がある」馬に◎を打ちましょう。どうしても人気の馬に勝てそうな馬がいなければ、人気馬に

◎を打っても構いません。相手が人気薄なら、それでも万馬券になることだってあるのです。とにかく過去を許し、人気のない

馬に寛容になって△でもいいから印をつけられれば、万馬券の可能性は発生します。大切なのは、新聞の印やテレビの解説、

そしてあなたの回りにいる悪魔に騙されず、自分の選んだ馬を信じることです。あなたの選んだ馬は、何か魅力がある馬です。

仮に今回のレースではダメでも、きっといつかあなたの期待に応えてくれるでしょう。焦らないこともまた、肝心なのです。

其の七 〜 馬券を買う

さあ、馬券を買ってみましょう。当たらないかもしれません、でも懲りてはいけません。もしその馬券が惜しい

ところまで来ていれば、あなたの選び方は間違っていません。惜しくもなくても、2回3回で諦めてはいけません。

5度6度全く見せ場もなく終わったら、選ぶ基準を考え直しましょう。まず自分の基準で買ってレースを見れば、少しずつ

競馬が分かってきます。丸一日やって万馬券は遠いと思ったら、<其の四>まで戻って、本命馬券からやり直してください。

当たるようになれば、「万馬券の理由」も理解できるようになるはずです。

最後に

なんとか万馬券が当たりそうな気がしてきましたか?皆さんの中には、私の言っていることは曖昧すぎると感じている方も

いらっしゃると思います。世の中には、ナントカ理論などと称する、たった一つのデータを頼りに万馬券を当てようとしている

輩が結構います。単純に万馬券を狙う時、もしかしたら私の理論は、分かりやすさと確率で彼らに劣るかもしれません。

しかし、あなたが「競馬を楽しみたい」ならば、今まで私が言ってきたことを元に「戦略を立てる」ことです。カンを働かせて、

このレースではどんな点を重視するのか、次のレースはどうか、臨機応変に戦略を組みたてることで競馬の楽しみは広がります。

万馬券にはいくつもの法則があります。その時の法則とあなたの戦略が一致した時、万馬券的中となるのです。おそらく

中央競馬で出た万馬券の7割方は、当サイトの「万券四十八手」でカバーできているはずです。つまり戦略が完璧ならば、

当サイトを信じる方は、世の万馬券の7割をゲットできるということです。たった1つのデータで、せいぜい5%が限界の理論より

「面白い」と思いませんか?そうです、楽しむことが何よりも大事なのです。是非この機会に競馬にハマって、私の知り得ない

残り3割の「決め手」を、あなた自身の経験とカンでモノにできるまで成長していただきたいと思います。

Sept.2000.written by Jose Alfista Matsuoka

July.2002.一部改訂