1. イントロダクションパリのパレ・ロワイヤルの中庭でさえずる小鳥達の向こうから、SIESTAの演奏が聞こえてきました。 さぁ、アルバム「ス・ネ・パ・グラーヴ」の始まりです。
2. ボンジョルノ・プリンチペッサ
SIESTAが南イタリアをイメージして作った曲です。 カスタネット、タンバリン、木琴の音色が、明るい南ヨーロッパの太陽を思わせます。
3. 銀色の森
一転して今度は、北欧の森がイメージの曲です。 どこまでも深く続く北欧の森のように、次々とメロディーが割り込んでくる感じでアレンジしてみました。
4. コム・パスカル
山口あかねが出演した自由劇場の演劇「三文オペラ」のフランス人音楽監督、パスカル・コムラードさんに影響を受けて作った曲です。
5. カエルのロンド
左側から聞こえるオルゴールの音につられて、右側からカエル達がゾロゾロと出てきました。
6. オリジナル・ワルツ2
スコットランドの田舎をイメージして作りました。 原田博行さんのギターが、牧歌的な雰囲気をより一層深めてくれています。
7. ス・ネ・パ・グラーヴ
このアルバムのために、最後に作った曲です。 SIESTA版ヴァルス・ミュゼット。
「ス・ネ・パ・グラーヴ」とはフランス語で「大した事ない」という意味で、シリアスに考え過ぎている人を励ましたりする時に使う、前向きな言葉です。
留学中から大好きな言葉で、いつかアルバムのタイトルにしたいと思っていました。8. アントラクト
アントラクトは、フランス語で「間奏曲」という意味です。
9. バルーン(ブーシュカのテーマ)
人形作家でもある山口あかねが創り出した、オリジナル・キャラクター「ブーシュカ」のテーマ曲です。
我々の大好きな音楽家、カルロス・ダレッシオ風に、深沢桂子さんが作曲してくれました。10. イレ・コントン
「イレ・コントン」は、フランス語で「彼は気に入っている」という意味です。 最後にカフェの音が入ったりして、ちょっと「混沌」とした感じになっています。
そして、曲の終わりに聞こえる声の持ち主こそが、高橋じゅんの敬愛する世界的ジャズ・バイオリニスト、ステファン・グラッペリその人です。
来日公演の際、彼に花柄のシャツをプレゼントしたところ、ホテルの部屋で包みを開けてとても「気に入った」彼が、留守電に残してくれたメッセージなのです。11. インスト−1
ステファン・グラッペリの次は、ジャンゴ・ラインハルト。
マカフェリ・タイプのギターで、渋い演奏を聞かせてくれているのは、もう一人のゲスト、ツツイナオヒロさんです。
この曲は、高橋じゅんが二十歳の頃、初めてグラッペリを聞いて衝撃を受けた際に作った、最初のインストゥル・メンタルの曲なので、「インスト−1」といいます。12. 2003年8月
SIESTAの愛犬「ジュリー」が、2003年に大病を患った時に生まれた曲です。
13. 海
聞いているだけで気持ちいい海の音は、フランス北部の街・ディエップ近くの、ドーバー海峡を望む海岸で録音した物です。
14. 2003年9月
病気になった愛犬「ジュリー」が、病院に行って少し良くなった時に作った曲です。
でもその後、容態はますますひどくなり、CD制作は一度中断せざるをえませんでした。