一人で居たかった


 
一人で居たかった
広い草原の中
何もかも忘れて・・・
肩の上にヒラヒラ舞う
一匹の蝶々
振り払っても
振り払っても
手のひらや背中や髪に
蝶々は戯れて止まる
一人で居たいのに・・・
それでも蝶々の戯れに
安らぎを見出した時
蝶々は消えていた
花びらの散るように
空の中へ、何処に?
涙が流れた
又ひとりぼっちで
想い出以外の全てを失くして


back