金色の月
黄色く輝く まんまるい・・・
私の心をいつも惑わす
また・・・過去へ気持ちを引き戻していく
あの夏の夜の 月と同じに
放つ光にまた、逆戻り
私の心に 消えない幻・・・
真夏の暑い昼と夜を
繰り返し寄り添った
金の髪の幻・・・
また、 心に蘇り ぼんやり月を見上げている

月が金色に輝く夜に 二人で漕ぎ出す
大海原へ・・・
水面は 凪いでいる
銀色にキラキラ青く澄んで
深い夜の闇に溶けている
月の光が 横顔を照らす
あなたの 見慣れたほほ
そっと触れて この肌の感触
手を放せない
グリム童話のガチョウの様に
ずっと・・・ このまま・・・

幻想のトリップ
このぬくもりも 月に彩られた たった6時間
夜の闇の輝きの間に・・・
 



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