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レトホテル

▼読者投稿

今年6月下旬から7月にかけて、エーゲ海の島めぐりを夫婦と娘3人でしました。ロードス島、サントリニーニ島とまわってミコノス島に3泊しましたが、事件は最後の夜に起きました。(事件といっても本当はとても小さなことなのですが、ホテル側の対応に問題ありと思うので、投書させて頂きました)

宿泊したのはミコノスタウンに隣接するレトホテル、眺めがよく60室位の中規模のリゾートホテルで、宿泊料はトリプルで230ユーロ程度でした。

我々の部屋は2階の一番奥でしたが、まず最初に気がついたのはバスルームのドアのノブの部分についている爪が改修の際にペンキで塗り固められており、ドアが完全に閉まらないでいつも半開きになることと、壁に取り付けられているドライヤーが壊れている点でした。なんとペンキを塗り替えてから2〜3年は経っていると思われるので、その間ズーッとこのドアはカチッと閉まったことはないということになります。

でも家族で使用するのだから、ドア位少々開いていてもいいかとのんびり構えていたら、最終日の夕方5時頃、今度は洗面台の排水バルブが下に降りたままで動かなくなり、排水不能になってしまいました。さっそくフロントの女性を呼んで見てもらいましたが、彼女は「今日は日曜日でメンテナンスマンがいない。部屋は満室だ。でもベストをつくす」という。

夜8時3人で食事に出かけた。(その時期ギリシャでは夜8時30分位にようやく薄暗くなりレストランも開く) 夜半に部屋に帰るも洗面台はそのまま。交代していたフロントマンに、修理するか、偶然夕方チェックアウトした(ドアが開いていたので中が見えた)隣の隣の部屋のバスルームを使わせてくれるよう要求する。

この無愛想なフロントマンは前任者からこのトラブルについて引き継ぎは受けていたようだが、しぶしぶチャチな工具を持って来てゴソゴソやるも修理出来ず。隣の隣の部屋の洗面台の使用はノー。どうしても使いたいならフロント裏の部屋のを使えという。なんとそこまで70M位はあり途中に階段もある。夜中に寝巻きを来てウロウロ出来る訳がない。文句をいうとそれ以外のチョイスはないという。

日本人だから甘くみているなと感じた我々が「クレームはあとでつけるから、GENERAL MANAGER の名前と COMPLAINT SECTION を教えろ」 と言った途端、相手の態度は豹変、「すぐ上の3階のトリプルルームが空いている。荷物を運ぶのを手伝うから上に移らないか」

よくもまぁくるりと態度が変わるものだなあと感心しながらも、夜中の引越し作戦となった次第です。すべてが終わったのは夜中の3時をまわっていました。帰国後、GENERAL MANAGER 宛にこの経緯を書いた手紙を送り、釈明を求めたが、2ヶ月以上経過するも何ら返事はありません。

有名観光地のまずまずのレベルのホテルとは言え、ヨーロッパ全体から見ればミコノスなどほんの片田舎。このホテルには日本人の若いカップルの姿もちらほら見かけましたが、向うから見れば日本人などもっともおとなしい羊の群れに見えてしまうのでしょうかね。それとも、有名観光地だけあって少々のことはあってもお客はどんどんやってくる。ほっとけほっとけということなのでしょうかね。
(Nさん、男性、60代)

 

■作者コメント

このレトホテルは、いかにもギリシャらしい白壁の、遠目には瀟洒に見えるこぢんまりしたリゾートホテルです。(客室数は25室というのが正当のよう)

他の地域も含めて、「日本人だから甘くみられる」という現象が、実際にどの程度あり得ることなのか、私にもよくわかりませんが、異論・反論を承知で言えば、その原因の何割かは私たち日本人自身にあるように思います。ホテルを利用するにあたり、最低限の常識をわきまえない人や、スマートな利用のしかたをご存知でない方も少なくありません。

この「二度と泊まりたくないホテル」でも、これまで40件あまりの投稿を紹介してきましたが、掲載できなかった(いわゆるボツにしてしまった)投稿は、その何倍もあります。その大半が、「あまりにもわがままな自分勝手な意見」ということです。

私たち自身が「賢くスマートに」ホテルを利用できるようにならないと、「日本人だから甘くみられる」ことはなくならないように思います。

それとは別の話として、はっきりと文句を言わないと対応してくれない「腰の重い」ホテルもたくさんあります。国民性の違いや、ホテルの格にもよるのでしょうが、そういうホテルに腹を立ててもしかたがないでしょう。ホテル選びは難しいです。

 

■関連サイト

Leto Hotel
http://letohotel.com/

 

*このページの内容はメールマガジン No.182(2002.11.08発行).に掲載したものです。

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