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センチュリーリバーサイドホテル・フエ

▼読者投稿

近頃人気のあるベトナム。先日、彼氏と親友(女性)と3人でベトナムのフエへ行き、センチュリーリバーサイドホテルに宿泊しました。ネットで、フエでも高級な外資系のホテルで、リバービューの部屋が自慢と書かれてたこともあり、そこへ宿泊することにしたのです。

このホテルには日本語を話せる人は居ないのですが、部屋に日本語の案内が置かれてました。とある夜、歩き疲れてクタクタになった私達はホテルの案内にあった「ベトナム式伝統マッサージ」に行くことにしました。フエに来る前に滞在したハノイで足つぼマッサージを経験したのですが、安くて(日本円で500円ほど、しかも1時間)気持ち良かったので、同じような気持ちで行ったのです。ところが…。

マッサージを受けるため、一人$13払ってクーポンを買いました。すると、彼氏が一人だけ、怪しい灯りの部屋へ連れて行かれたのです。(ちなみにマッサージ師は全て女性です)不安にかられたものの、もの凄い勢いで、私と親友も、各々のマッサージ師に連れていかれました。

部屋は小さな個室になっており、奥にはシャワーがあるという妙な作りの部屋でした。テーブルにバッグを置かされ、バッグが置いてるテーブルとは逆の方向に顔を向けられてマッサージが始まりました。途中、何故かもう一人マッサージ師が入ってきて、割と大きな声で話をしてました。1時間後、マッサージは終わりました。

正直言って、どこがベトナム式伝統なの?って感じでしたけど、それなりに体は楽になったので、ま、いっかと思って部屋を出たのです。部屋を出てまもなく、先にマッサージを終えていた彼氏と親友が来ました。二人とも何故かさえない表情で、エレベーターを待ってる間ボソッと「疲れた…」と。

部屋に戻って聞いた話は驚くべきものでした。怪しい灯りの部屋へ連れて行かれた彼。入ってきたマッサージ師が彼の下半身を触り始めたのです。彼は抵抗しましたが執拗に触られ、挙句の果てに「$20払ったらリップサービス(単刀直入に言ったらしいのですが、ここでは言えないのでこのような言葉に換えさせて頂きます)する」と何度も言ってきたのです。彼は怒りました。その彼の怒りが尋常じゃないのを察し、マッサージ師は部屋を出て行きました。

しばらくしてマッサージ師は戻ってきて、謝ってきたそうです。で、普通にマッサージを始めてくれたそうなのですが、これがマッサージとは言えないようなどうしようもない形だけのものだったそうです。そして、呆れたことに、時間が終わった後、チップを要求してきたとのこと。(頭にきた彼は、$1を投げつけてやったそうです)

そして親友はといえば…。拒否したにもかかわらず、何故かシャワーを浴びさせられたそうです。マッサージはまぁまぁ。しかし、やたらと気持ち悪いくらいべた褒めされたそうです。挙句の果てには、抱きついて褒めてきたと。「この人レズ?」って思ったそうです。

問題は、その先にありました。マッサージが終わり部屋から出ようとすると、マッサージ師が入り口の前に立ちはだかり部屋から出られなくなったのです。「チップが欲しいの?」とマッサージ師に聞くと「そうよ」。親友は$1を渡しました。すると「足りない」と言う始末。もう$1渡すと「もっと!」と。更に$1渡すと「たったこれだけなの?」と。小柄な親友は、部屋から出してもらえないのでは?という不安と、自分より体格の良いマッサージ師の勢いに恐怖を感じ「じゃあいくら欲しいの?」と親友が尋ねたところ、いきなり親友の財布を覗きこみトータルで$5取られたそうです。($1紙幣を5枚持っていて、それを全部取られた)それでやっと、部屋から出してもらえたとのこと。(ベトナムに行ったことがある方ならわかると思いますが、チップで$5はかなりの額です)

二人の話を聞いて不安にかられた私。バッグの中を見たら… 開けられた跡がありました。恐らく途中から入ってきた別のマッサージ師が持ち出して開けたのでしょう。(なぜわかったかというと、本を始め、私の入れ方と違う状態で物が入ってたのです)何も取られては無かったようだったのがせめてもの救いでした。親友はとても怖かったと今でも言います。

このホテルのマッサージは、ホテルの案内以外にもどこかのHPでも見て知ってました。ホテルも、レセプションの人達やボーイさんもしっかりした人達で結構安心できたのです。そんなホテルでまさかこんなことが…。センチュリーホテルというチェーンホテルらしいのですが、このホテルのモラルを疑います。あんな行為を黙認してるのでしょうか? それとも本当にわからないのでしょうか?
(Aさん、30代、女性)

 

■作者コメント

あえて苦言を少々。海外では日本の常識が通用するとは限りません。名の通ったホテルなら大丈夫、というのは先進国での話であって、そうでない国では今回のようなことも「あり」です。

Aさんも友人の方も、ちょっと油断があったのではないでしょうか。自分から見えないところにバッグを置くなど自殺行為ですし、言われるがままチップを渡すのも感心できません。「財布を覗きこまれる」というのは最悪の状況です。常に少額をポケットに入れておくなど、工夫が必要ですよ。

 

■関連サイト

CENTURY RIVERSIDE HOTEL HUE
http://www.accorhotels-asia.com/hotelsearch/default.asp?hc=3615

 

*このページの内容はメールマガジン No.176(2002.09.27発行).に掲載したものです。

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