パルコール嬬恋リゾートホテル |
▼読者投稿
2月の上旬に群馬県にある「パルコール嬬恋リゾートホテル」という名前のスキー場が併設されているリゾートホテルに泊まったのですが、そこでバックの盗難に遭いました。まぁ、それ自体は運が無かったんだと、半分あきらめてはいます。
だた、盗難に遭った場所が、ホテルのチェックアウト後の荷物置き場でした。普通そういった場所には有料でもロッカーなどが設置されていなければいけないと思うのですが、そういった物はまったく無く(小さい貴重品用の有料ロッカーはありましたが・・・)そこはホテルの隅の奥まった、コンクリートの打ちっぱなしがむき出しの場所でした。そこに置いておくのに正直言って不安はありましたが、他のお客さんもたくさんの荷物を置いているし、他に場所も無かったのでそこに置きました。貴重品(財布など)は置きませんでしたが、ついカバンの中に怪我した時の為にもってきていた保険証を入れたままでした…。実際、スキーを楽しんだ後、荷物置き場に戻ってきたら、私のバックがなくなっていたのですが!!、ホテル側の対応に疑問を感じました。
ホテルの方で、すべて警察への連絡、盗難届を出してくれると言う話でしたが(私も新幹線の時間があったりと、まかせてしまったのは軽率だったかもしれません。)自宅に戻ってホテルに連絡を取ると、最初に対応してくれた男の人はフロントの対応中と言うことで、保留で待たされたあと席を外したということで、女性の方に対応してもらいました。その人が言うには「地域の管轄の警察署に盗難届を出しているので、その受理番号は2週間くら いしたら分かるので、そのころにまたその警察署に電話をかけてください」とのこと・・・。ちょっと不安だったので、2週間をまたずに地域の警察署に電話をかけてみると、そんな盗難届は出されていないとのことでした!!
さらに、盗難届は本人自身が出さないとダメなので、いったん、地元の警察署で被害届を出した後に、その書類を群馬の警察に送って、改めて盗難届を出さなければならず、その間に盗まれた荷物(保険証)を悪用された場合はこちらが責任をとらなければならない場合もあるといわれました。その間、盗難のその後に関する連絡はホテル側からは一切ありませんでした。警察の人には「その場で110番をするべきでしたね」と言われましたが、本当にその通りだと思いました。
元大手旅行会社勤務の作者さんの立場から見るとこういったことは実はよくあること…と納得してしまう出来事なのでしょうか…? こちらのホテルの支配人当てに電話であいまいにされるのは嫌なので配達証明で詳細を書いた手紙を送りました。3月2日に届いているはずですが、未だに返事はありません…。なめられてる〜!! 本当に思い出すのもイヤですが、思い出さずにはいられません。
(A・Nさん、女性)
■作者コメント
この「パルコール嬬恋リゾートホテル」は紀州鉄道系のホテルで、そこそこのハードで「1度くらいは泊まってもいいかな」と思わせるホテルです。が、今回のトラブルは笑って見過ごせるものではありません。スキーを楽しんでいる間に荷物がなくなったでは洒落にもなりません。
いただいた投稿文で私なりの不明点をAさんに確認したのですが、
- その場所はホテルの正式な荷物置き場であった。
- 荷物をくくるビニールロープがあることを後で知ったが、それに関する説明は事前に何もなかった。また、仮にそのロープで結んでいたとしても他人が持ち去ることは充分に可能である。
- ホテル側が非を認めるような発言・対応はなかった。
ということです。
たとえチェックイン前・チェックアウト後であっても、宿泊客の荷物を預かるのはスキー場のホテルとしては当然のサービスです。その正式な荷物置き場で荷物がなくなったとあっては、ホテルの管理体制に問題ありと言わざるを得ません。そのことをホテル側がどの程度に認識しているのか甚だ疑問です。しかも、事後の対応は「迅速・的確」とはほど遠いものであり、うそをついてまで適当にごまかそうとする姿勢は言語道断です。
ホテル側がどのような言い訳をするか楽しみ(?)だったのですが、私の問い合わせにも返事はきませんでした。もはや救いようもない感じですが、私は声を大にして言いたい。
「荷物を盗られたお客さんの気持ちを真剣に考えているのか!」
■関連サイト
パルコール嬬恋リゾートホテル
http://www.palcall.co.jp/
*このページの内容はメールマガジン No.108(2001.03.16発行) に掲載したものです。
パルコール嬬恋リゾートホテル、その後 |
上記の後、ホテルから投稿者に連絡があり、謝罪の方向ではなしが進んでいるようです。なによりのことです。これにてとりあえず一件落着、と言いたいところですが、そのやりとりの中で、
「メールマガジンにはもう投稿しないでください、困ります」
というような発言があったらしいのです。私は「まだわかっていないのか!」と憤慨しました。たしかに、ホテルとしてはこういう投稿が掲載されることは不名誉なことでしょう。けれども、投稿するしないは読者の自由であり、それを制限する権利など誰にもありません。まして今回の場合、ホテル側の誠意のかけらも見られないいい加減な対応がこういう展開になったわけで、それを棚に上げて「困る」というのはなんとも自分勝手な言い分です。
「投稿されたら困る」というのであれば、なぜもっと早い段階でしかるべき対応をとらなかったのか? なぜ事故発生から1ヶ月以上も放置したのか? 第一、いちばん困っているのは荷物を盗まれた投稿者ではないのか? するべきことをせずに、読者に対し「投稿するな」などという筋違いの要求がなされるようであれば、発行者としても黙っていられません。私はホテル側に厳重に抗議しました。
時間が経てば泣き寝入りするだろうと軽く見ていたのでしょうが、今やそういう時代ではありません。企業が利用者・消費者に対して馬鹿にしたような態度をとればどういうことになるか、東芝のビデオデッキの件をはじめ数々の事例が物語っています。そのあたりのことをわかっていますか?パルコールさん!
*このページの内容はメールマガジン No.109(2001.03.23発行) に掲載したものです。