新富良野プリンスホテル |
▼読者投稿
今回私がご紹介したい二度と泊まりたくないホテルは新富良野プリンスホテルです。私は地元北海道に住んでおり、昨年2月に自家用車で1泊スキー旅行に富良野へ出かけた時のことです。
まずチェックインしようとした時のこと。フロントの前に立っても「いらっしゃいませ」の一言もなく、こちらを見ているのに無視されていました。ふと前をみると、「こちらに、お名前、ご住所をお書きいただき、フロントへお渡し下さい。」と書かれてあったので、ずいぶんと機械的だなあと思いながらも、まあ大型ホテルだから仕方がないのかと納得し、チェックインしました。ここで鍵を渡され、荷物も自分で運びました。スキーなので荷物も多かったのですが、ポーターらしき人もいませんでした。ですがこのくらいのことは、特に腹の立つ程のことでもありません。問題はチェックアウトに起こりました。
行かれた方はご存知かとは思いますが、自家用車のパーキングは出口を出てから階段をおりなくてはなりません。スキーの板やスキー靴などたくさんの荷物があるので当然車を上のロータリーまで持ってきて、荷物を積むことになります。しかし、ツアー客の大型バスがロータリーをぐるっと囲む様にして止まっており、私達の車が入る隙がないのです。大型バスには全くお客さんは乗っていないんですよ! しばらくしてから数台バスが行ったので、やっとスキーの板などを積んでいると、またツアー客を乗せたバスがやってきました。そして私達が積んでいる車が邪魔で早く行けとクラクションを鳴らし続けるのです。なにも正面にバスをつけなくても、私達の車の後ろでお客さんを降ろしても問題ないはずです。
クラクションを鳴らし続けられている間、ホテルのスタッフはと言えば、“ようこそ富良野へ”と書かれた白い幕を4人くらいで持ち、じっと見てるだけ。仕方がなく、車を移動してまた荷物を積み始めましたが、スタッフの誘導もなにもしない態度には、まったく怒りを通り越してあきれました。グループ客だけ相手にしていれば、個人客などどうでもよいのでしょうか? 一年たった今でもこのことを思い出すと何とも言えない怒りがこみ上げてきます。もちろん2度と泊まりません。
(匿名さん、女性、30才代)
■作者コメント
団体客やツアー客を主体とするホテルは国内だけでなく、ハワイやグアムなどにも多数あります。それらのホテルを「ツアーで利用すれば」それなりに快適なのでしょうが、「個人で」利用すると、腹立たしく思う場面によく遭遇します。個人客の方がほぼ間違いなく高い単価で宿泊しているにもかかわらず、サービスがないがしろにされているようなホテルは、客を「モノ」としか見ていないのではないでしょうか。大型ホテルは設備が整い、そういう意味では便利ですが、利用時期や目的によっては敬遠するのが賢明かも知れません。
■関連サイト
新富良野プリンスホテル
http://www.princehotels.co.jp/newfurano/
*このページの内容はメールマガジン No.081(2000.02.08発行) に掲載したものです。