ホテル安比グランド (岩手県安代町安比高原) |
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もう、4〜5年ほど前になりますが、お正月の休みに家族4人で安比グランドに行きました。リフト券つきのパックで行ったのですが、スタッフも若い人が多く、なかなか感じのよい応対できもちよく滞在できました。
一番感じたことは、スキーのベースとしての使いやすさです。スキーロッカー・クローク・宅配便受付・更衣室等の配置が、まったくスキーヤーの動線を考えないで作られたとしか思えない巨大スキーリゾートホテルなどがある中で、ここは大変使い勝手がよかったです。そういった点ではたぶんトップクラスではないかと思いました。天候が悪かったのは残念でしたが、スキー場もみんなにちょうどよいコースがたくさんあって、満足して帰ることができたと思っています。
ただ、今だにちょっと引っかかっていることがあり、釈然としませんので、ご意見をうかがいたく、お便りしました。
何日目か忘れましたが、夕食の時です。レストランでの夕食だったのですが、食事も後半にはいったころ、中年のなかなか押し出しのよい紳士2人と、同年輩のおばさま1人が入ってきました。問題はそのおばさまだったのです。
私どもの後ろを通って奥へいかれたのですが、おばさまはプワゾン(香水です)の匂いをぷんぷんさせていたのです。ご存知の方は、それで状況がおわかりになると思います。プワゾンというのは、なかなかくせのある香りで、嫌いな人は耐えられない、といった種類ではないかと思っています。もう、後ろを通られた時点で、すこし気分が悪かったのですが、なんと1つ置いて隣のテーブルについてしまったのです。
それからは、もう匂いが気になって食事どころではなくなってしまいました。そしてデザートが出るころ、もう我慢ができなくなって私だけ中座してしまったというわけです。怒ったのではありません。気持ちが悪くなってしまったのです。
私は香水は大変好きで、自分でもよく使います。でも、あんなにたっぷりとはつけないし、日本人には香水は嫌いな人も多いですから、相手が逃げられないところ(電車や劇場など)や、食事をするところへはつけていきません。それは最低限のマナーだと思っています。
部屋に帰って、とりあえず元気になったら、なんだか釈然としないものを感じてしまったのです。あんなに匂っているお客を、なんでレストランのスタッフは案内しちゃったんだろうか、ということです。他のお客がいやがるかもしれない、とは思わなかったんだろうかとふしぎになりました。
それで、電話ををして事情を説明し、そういう事は防げないのかお尋ねしたのですが、できないというお答えだったのです。食事の途中で帰ってきたともいったのですが、申し訳ないがしかたがない、といったような対応でした。
最初にお断りいたしますが、これについてはホテルにだけ責任があると思ってはおりません。最大の責任はそのおばさまにあることは承知していますが、レストランのスタッフも、もう少し方法はないのでしょうか。やっぱり遭遇してしまったのを不運と思うしかないのでしょうか。空席がもっと奥にいくらもあったのに、あんなに匂うお客を、他の客の近くに案内しなくてもよかったのではないかとも言ったのですが。思い出すと、今でもなんだかすっきりしないのです。今後そういうことがあったら、どうすれば一番いいか、よい知恵があればついでに教えていただけると嬉しいです。
(「ゆ」さん、女性、40代)
■作者コメント
黄色い外壁が特徴的な「ホテル安比グランド」は、フィミリータイプやメゾネットなどいろいろな部屋タイプがあり、あらゆる客層に対応できるホテルです。周辺には競合ホテルがないため、ここを利用された方も多いと思います。
女性読者にはたいへん失礼ですが、私も香水の匂いはあまり好きではありません。特に食事中であればなおさらです。それだけに投稿者である「ゆ」さんのお気持ちはたいへんよくわかります。が、ホテルのスタッフが香水の匂いを客に注意・指摘するのはさすがに難しいのではないでしょうか。逆にそのお客さんを怒らせてしまうことにもなりかねません。(「ゆ」さんが書かれているように、悪いのはこの「おばさま」ですが…)
結果がどうなるかは別にして、この手のトラブルの場合、やはり「その場で言う」ことが必要だと思います。「気分が悪くてそれどころではなかった」のだと思いますが、すぐにスタッフに事情を話せばなんらかの対処をしてくれた可能性もあります。すべてが終わってからでは、ホテル側も「申し訳ないがしかたがない」としか言いようがないのではないでしょうか。
■関連サイト
ホテル安比グランド
http://www.appi.co.jp/
*このページの内容はメールマガジン No.068(1999.10.23発行) に掲載したものを加筆・修正したものです。