■菱井インダストリーHL-97 ブルドッグ■


ものすごく久々の完成品の公開です。もう何年も「ショウウインド」の更新をしていませんでした。
製作過程を公開しているのでそれでも良いかなぁとか、思っていましたがやはり模型は
完成させていないと意味がないかもしれません。

作品は「機動警察パトレイバー」より菱井インダストリー謹製の「ブルドッグ」です。
パトレイバーはボクの中で間違いなく日本のロボットアニメやマンガでは一番好きな作品です。
サイトやディーラーをはじめる前から、パトレイバーには取り組んでまして道楽模型堂の初期には
「イングラム」や「グリフォン」のスクラッチ作品を公開していました。

ディーラー活動を始めてレイズナーシリーズを中心に活動をしてきましたが
いままで版権元の事情で版権が降りなかったパトレイバーなのですが
「バンダイビジュアル」様が版元と言う事になり版権が降りる事になりました。
そこでレイバーシリーズに着手し第一弾として「タイラント2000」と「ブルドッグ」の
菱井製レイバー2体をリリースすることになりました。

サイズは1:72スケールとして、海○堂のリボルテックレイバーシリーズに合わせ主役機はそちらで
そろえて貰いあくまでも脇役メカの作業用レイバーにスポットを当てる事にしました。
なぜ作業用なのか?主役メカのイングラムやライバルのブロッケン・グリフォンや零式はプラモデル化など
商品化に恵まれていますが、作業用は当時のガレージキットと現在はソフビで数種類販売されているだけで
立体物としては恵まれていません。

警察が不穏な動きをするレイバーを取り押さえるのがパトレイバーの主なシーンであり
それを再現するために名脇役が必要なのが第一点。
第二点に現在の建機のカラフルなカラーリングのレイバーを見てみたいと言うのがありました。

2008年の夏。ガレージキットの祭典ワンダーフェスティバルに参加するために
タイラントとブルドッグを完成させましたが、完成品の見本としてイベント終了後に
版元様に提出してしまい手元には完成品が無い状態でした。

暇を見て少しずつ作っていまして、下半身の表面処理が終わり上半身の
処理ををするところで暫く止まっておりました。

年が変わり、地元のポストホビーで模型コンテストが行われるという事。
レギュレーションを見ると「フルスクラッチも可」となってまして、じゃあ作っているブルドッグを
出そうと考えていたのですが、年始にインフルエンザで寝込んでしまい
締め切りには間に合わないだろうと諦めました。

ところが、締め切りは2月の8日だったのです。それに気がついたのが2月4日の夜。
慌てて止まっていた作業を再開し、8日の7時過ぎに出品することが出来ました。
建機であるレイバー。実際の建機のカラーリングにするべく参考用に
クボタのバックホーのミニチュアを購入しました。
よく町中で見かける小型のパワーショベルです。
塗装のシミュレーションをパソコンで行い塗り分けを決め、
ミニチュアのパッケージのカラーリングに合わせた基本色の青緑なんですが
実際に塗ってみると明らかに暗すぎです。見物はもう少し明るいのですが
背景の白でカメラが絞ってくれたために暗い画像になってます。
背面にもデカールを貼りたかったのですが、時間の関係で
諦めました。
持ち込みまでのわずかな時間で撮影したため、右に傾いております。
足首は2重関節に変更してあります。関節技を鉄アレイ型にしました。
これから作る人はやってみてください。
キャノピーはキットは透明ではないのですが、コンテスト用なので
コックピットの作業員をレジンで削りだし乗せています。モニターも
レジンブロックから。人はスケール的に少し大きく成っています。
時間の関係で直せませんでした。警告灯も透明にしたかったですね・・・。
菱井の社名なども入れたかったのですが、実際の建機は
一カ所ロゴが書いているくらいなので両腕に入れました。
土木会社の名前が入っております。どこかにあっても関係ありませんので
あしからず。放送時の作例でも建機としてのアプローチは
ほとんど無かったので満足しています。
汚しはコピックで時間短縮しています。 右脚浮いちゃっています・・・
泥汚れはクレオスのマッド汚しの水性塗料をドライブラシの
要領でこすりつけています。乾いている泥は田宮の汚し用の
固形のスティックです。こすりつけると立体的に泥が付くので
面白いのですが、定着はしないので戦車などに使う方が
無難です。
いや、作業用レイバーはやはり良いですね。工事現場の写真と
合成画像を作ってみたいです。関節のシーリング部分も
塗装をすると分割線も目立たず成功の用です。
時間が無かったのでポーズを変えていませんが
関節はフル可動ですよ。