ここには、色々な神社の由緒など集めて行くつもりでおります。

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★住吉大社の由緒(抄)★

【御鎮座】 大阪市住吉区2丁目9−89
【御祭神】
 第一本宮 底筒男命
 第二本宮 中筒男命
 第三本宮 表筒男命
 第四本宮 息長足姫命(神功皇后)
底筒男命、中筒男命、表筒男命の三神を総称して住吉大神と言い、後、皇后を併祀し、住吉四社大明神と言う。延喜の制では名神大社に列せられ、摂津国一の宮として、昭和二十一年まで官幣大社。全国二千余に及ぶ住吉神社の総本宮。
【御神徳】
 住吉大神は、禊祓の神であり、住吉祭は「おはらい」と呼ばれる程、神道でもっとも重要な「祓」のことを司る神であり、また、海上安全の守護神であり、奈良時代、遣唐使の発遣には、必ず朝廷より当社に奉幣があった。
【祭祀】
 住吉大社の夏祭り(住吉祭)は、ただ単に「おはらい」とも呼ばれ、国中の大祓を行なう祭りであり、七月三十一日、御例祭につづき、午後五時より夏越大祓神事(大阪府指定無形文化財)が行なわれ、翌八月一日には堺宿院の頓宮に御渡があり、荒和大祓が行なわれる。
 伊勢の神宮と同じく、二十年一度の式年造替遷宮の制が、はやくも奈良時代より確実に実施されており、近世以降よりは、破損に従って修理する例となった。
【御社殿】
 御社殿は、第一本宮より第三本宮まで縦に、第四本宮は第三本宮の横に並ぶという他に例をみぬ縦並びの配置で、各本宮とも御本殿は、「住吉造」と称される神社建築史上最古の特殊の様式で、何れも国宝に指定されている。「住吉造」というのは、丹塗・桧皮葺・直線型妻入式で切妻の力強い直線をなした御屋根に置千木と五本の四角堅魚木を備え周囲に廻廊なく、板玉垣をめぐらし、さらにその外に荒忌垣があり、正面で「住吉鳥居」と称せられる特有の四角鳥居に接続している。
【摂末社】
大海神社
 山幸海幸の神話で有名な海の神豊玉彦、豊玉姫を祀り、本社についで神格の高い社であり、本殿は本社と同じ形式の「住吉造」で、重要文化財に指定され、社前の「玉の井」は海神より授かった潮満珠を沈めたと伝えられている。
船玉神社
 天鳥船命・猿田彦命を祀る。天鳥船命は天上との交通、すなわち大空の船の守神であり、猿田彦命は天孫降臨の際先導を果された神様で、船の御霊であると同時に航空の安全を守る神として全国唯一の信仰をうけている。
若宮八幡宮
 神功皇后の御子応神天皇すなわち八幡様を祀り、湯立神事は有名。
志賀神社
 大海神社境内にあり、伊弉諾尊の禊祓の時、住吉三柱大神と共に生まれた底津少童命・中津少童命・表津少童命を祀る。
その他数社あり。
【参考資料】
『住吉大社神代記』より
天平瓮(あめのひらか)を奉る本記
右、大神、昔皇后に誨(おし)へ奉りて詔(の)り賜はく、「我をば、天香个山(あめのかごやま)の社の中の埴土(はに)を取り、天平瓮八十瓮(やそき)を造作(つく)りて奉斎祀(いはいまつ)れ。又覬覦(みかどかたぶく)る謀(はかりごと)あらむ時にも、此(かく)の如く斎祀(いつきまつ)らば、必ず服(まつろ)へむ。」と詔り賜ふ。古海人老父(あまのおきな)に田の蓑・笠・箕(み)を着せ、醜き者として遣わして土を取り、斯(これ)を以て大神を奉斎祀(いはいまつ)る。此れ即ち、為賀悉利祝(ゐがしりのはふり)、古海人等なり。斯(ここ)に天平瓮を造る。
なお、これは現在もなお年に二回、天香久山ではなく畝傍山へ埴土を取りに行く神事が続いている。
また、以下の記述もある。
『是に皇后、大神と密事あり。(俗に夫婦の密事を通はすと曰ふ)』

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★大和(おおやまと)神社御由緒略誌★

『鎮座地』:奈良県天理市新泉町星山三〇六番地 橘森

『御祭神』:日本大国魂大神(大地主大神) (中央)、八千戈大神(向右)、御年大神(向左)

『例祭』:四月一日(通称チャンチャン祭)

『御由緒』:当神社の主神は、日本の全国土の大地主神に坐します。
上古伊勢神宮に坐す天照大神と共に宮中にて親祭され給ひしが、第十代崇神天皇は御神威を畏み給ひ同六年(二千数十年前)当神社の主神を市磯邑に遷御遊ばされ、皇女渟名城入姫を斎王として祀らしめ給う。延喜式に大社大和坐大国魂神社三座とある。
斯様に尊い御由緒は類まれなところで御神威は伊勢神宮に次ぎ、御神封も亦大和を始め尾張、武蔵、常陸、安芸の六カ国に於いて三百二十七戸に及び境内も六十四ヘクタールの広大なりし由にて久しい間御社頭も隆盛を極めたと、古記録に見ゆる。

『御正殿』:宮中三殿式の特異な御社殿

【【摂社】】
『朝日神社』:朝日豊明姫神(天照坐皇大神)を祀る。
『増御子神社』:猿田彦神、天細女命、市磯長尾市命を祀る。(知恵の神)勤労祭、就職祈願祭が行はれ、受験合格、就職、産業開発を祈る崇敬者が多い。
『渟名城入姫神社』:渟名城入姫尊を祀る。

【【末社】】
『高[靈(巫→龍)](タカオカミ)神社』:天候・産業を司り水利を授け給ひます。
祈雨、祈晴、暴風除けを祈る賽者多い。例祭 六月一日
『祖霊社』:戦艦大和戦歿英霊を祀り、大国主神氏子崇敬者祖霊が鎮まる。
『事代主神社』
『厳島神社』
『御旅所坐神社』
『歯定神社』:大己貴神、少名彦名神を祀る。

【【年中行事】】
一月一日    歳旦祭 初神楽祈祷
一月四日    御弓始祭(通称 平国広戈乃祭)
一月七日    昭和天皇祭
二月節分    節分祭(午后八時)粥占祭
二月十日    御田植祭(午后二時)
二月十一日   紀元節祭
二月十七日   祈年祭(献米報告祭)
四月一日    例祭(大祭)午后二時 渡御祭・チャンチャン祭
五月一日    神楽祭
六月三十日   大祓式
二百十日    風鎮祭
九月二十三日  秋祭(大祭、豊作感謝祭)午后一時 紅幣踊奉納
十月十七日   神嘗祭 当日祭
十一月一日   交通安全祭
十一月三日   明治節祭
十一月二十三日 新嘗祭
十二月二十三日 天長節祭
十二月三十一日 大祓式、除夜祭 


【【特殊信仰】】
 主神は大地主神とも申し上げ、地上・地下万物の生育発展、人間及び生物の生命・壽を司り給ひ、日本大八洲の国魂に坐す偉大尊貴なる御神格に坐します。八千戈大神は顕正除悪を司り給ひ、健康増進・家門繁栄・国内平穏・民族和平を守り給い、勝負の勝運を授け給ひ、御年大神は、五穀豊穣・殖産工業発展を司らせ給ふ。

1、当神社は、土木建築・地鎮祭の全国の総本社にして、地鎮祭起工式には全国の神職は必ず当社の主神に工事の安全・成就を祈願するのがならわしである。

2、海外渡航の安全守護を給ふ。上古遣唐使の出発の際には特に当神社に交通安全を祈り、途中無事に大任を果して帰国といふ歌が万葉集に「好去好来」といふ題で詠まれている。

3、国内和平の守護を垂れ給います。源頼朝が国家鎮護を祈念し、報賽に大刀一振を奉納した。(庁中漫録・文治三年)

4、渡御祭、祭りで早いはチャンチャン祭と俗称され、四月一日午后二時より氏子の頭家・稚児を先頭に夫々の町内人供奉し、行列順に各執物を捧持しチャンチャン鐘を合図に成願寺・岸田を経て、中山郷大塚山の御旅所迄約二キロを往復渡御する。御旅所では、翁舞・龍の口の舞の田楽舞が奉納される。

5、当社の橘森には霊鶏が巣くひ、これを食する人は長寿を全うすると云い伝へられる。上古の天皇は当社の霊鶏により長寿をなされたと云ふ。

6、戦艦大和には、当神社の御分霊が祀られた。我が日本の国力を傾注して建造された戦艦大和は、大東亜戦中輝かしい戦果を上げ帰還の度毎に艦長以下幕僚等奉謝の特別参拝をされた。併し同艦は終戦の昭和二十年四月沖縄本島救援の為特攻艦隊を編成し、出撃されたが空中を守る飛行機は皆無にて九州西南洋上に於いて米国軍機の集中攻撃を受け、激戦二時間余終に戦歿されたが、その際艦と運命を共にせられた故海軍大将伊東整一命以下二七一七柱の英霊は其後末社祖霊社に合祀せられ、更に昭和四十七年九月廿四日戦闘巡洋艦矢矧外駆逐艦八隻の戦歿将士英霊をも合祀して、三七二一柱は国家鎮護の神として祀られている。

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