記事タイトル:「則天武后とその時代展」の鏡 


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お名前: 望月古亶   
 漢風諡号は『日本書紀』編纂後に撰上されたのであれば、その諡号は『日本書紀』の記述にもとづいて贈られたと考えなければならない。たしかに神武、綏靖の諡号は、神武紀、綏靖紀から連想できるが、孝昭、孝安、孝霊、孝元などは不可能である。ほかにも記述と諡号が一致しないものがある。
 懿徳紀からも「懿徳」という諡号は浮かんでこない。本居宣長や坂本太郎は漢風諡号は『古事記』や『日本書紀』成立後に淡海御船が撰上したとする説を支持している。これが正しいのだろうか。
 唐の中宗の長男・懿徳太子は701年、19歳で祖母の則天武后によって死に追いやられた。第4代懿徳天皇の諡号は、いかに文字も上では立派でも天皇にふさわしい諡号とは言えないように思う。なぜ採用したのか考えてみる必要がある。
 『白河本旧事紀』の「皇太子本紀」いわゆる『異伝聖徳太子』の推古天皇27年4月の是の月の条には、つぎのように記載されている。

 ≪是の月、太子奏して、磐余彦天皇より、泊瀬部天皇に至りて、共に三十四代の天皇、倶に其の諡号を上る≫

 そして、「天皇本紀」の見出しは神武天皇ではじまる。まさに、推古天皇28年に『天皇国等紀』を撰修するために必要があって、その前年の4月に崇峻天皇までの諡号を聖徳太子が奉ったのである。

 歴代天皇の漢風諡号は、懿徳太子がなくなる前にすでに撰上されていたのである。シンジラレナイ?理解するということは馴染むことが必要なのかもしれない。
[2007/06/22 09:51:06]

お名前: 三河 太郎   
to くみさん

>ありがとうございます。なんだかもう、ホントにお恥ずかしいです。m(_ _)m
8世紀じゃ、全然違いますよね。
#いえいえとんでもないです。当時の「最高技術」・「物作り」の「窓」から古代史を眺めようとしている私にとって大変参考になります。
技術なんていうものは、ある部分で変らない部分があるのですね。日本刀の冶金技術、これなどは500〜600年前の技術がそのまま伝承されている。そのレベルは現在よりも高度であったとも言われています。又、銅鐸の製造技術が東大寺の大仏鋳造に使われたり。
8世紀だろうが、何時の時代でも色んなことを、示唆や暗示をしてくれています。

>内緒ですが、何が書いてあるのかよく分からない状態だったりしますし。
#何だかこれ、私のことを言われているようで。§^。^§
くみさんのトンデモ説大好きだったのに…・。(^○^)

しかし、私の「窓」はまだまだ非常に小さく、ピンポイントで断片的にしか古代が見えません。
今後とも御教示下さい。
[1999/12/08 22:50:21]

お名前: くみ   
to 三河太郎さん

ありがとうございます。なんだかもう、ホントにお恥ずかしいです。m(_ _)m
8世紀じゃ、全然違いますよね。
大論争に参加したくてウズウズしているのですが、身がないのでどうにもなりません。
内緒ですが、何が書いてあるのかよく分からない状態だったりしますし。
だったら、こっちで雑談するしかない! と、そんな感じです。

>今朝、私が師と仰ぐ飛んだハヤシライスさんが教えてくれました。感謝感謝!!!

うわ。

to 飛んだハヤシライスさん

師匠!! yaohideさんのところで会議があるなら、私にも声をかけてくださいませ。
そーゆー約束をしたことがあるような記憶です。
やや遠いので参加できるとは限りませんが、よろしくお願いします!!
[1999/12/06 00:22:58]

お名前: 飛んだハヤシライス   
三河太郎さん、いやだな〜も〜。冗談きついでっせ〜。
いつとは言いかねますが、いづれまたyaohideさんのところへ、お邪魔する時があると思います。ぜひお会いしましょう。(^○^)
[1999/12/05 01:13:12]

お名前: 三河 太郎   
to くみさん

くみさん今晩は。この場所全然知りませんでした。いやはや、申し訳ない。
今朝、私が師と仰ぐ飛んだハヤシライスさんが教えてくれました。感謝感謝!!!
中国鏡の情報ありがとうございました。早速、コピーして保存しました。
情報が少ないだけに貴重で大変関心があります。直径が30cmの鏡と言えば、中国では超大型ですね。
則天武后の時代と言えば、絢爛豪華だったでしょうね。
写真なども少ないようで。
正倉院の宝物からその一端を垣間見るだけです。

大論争の参加を心待ちにしています。 
今後ともよろしく。
大論争のレスにもこちらがふさわしいものがありますね。
[1999/12/04 23:23:36]

お名前: くみ   
to 三河太郎さん
bunnさんの大論争で「裏に銀のレリーフを貼り込んだ鏡を見た」と書いたくみです。
毎晩みなさんの白熱した論争読ませていただいてます。そのうち加わりたい・・・。

今日「則天武后とその時代展」を企画したNHKプロモーションに行って、展覧会の図録を
見せていただきました。
ありました!。が、(やはり)すべて8世紀の鏡でした。m(_ _)m

「瑞獣唐草文八稜鏡」21.5センチ(西安) 無文の青銅鏡に模様を施した銀板を張り付けた。

「鳳凰宝相華文八花鏡」30.5センチ(洛陽)青銅鏡に、文様に切り抜いた金銀の細かい薄板を
                    漆の地に塗り込み、研ぎ出して表現(金銀平脱)。
「双鳳双馬文鏡」30.0センチ(西安)   上と同様のもの(銀平脱)に、鍍金・加彩。
                 
最後のは説明を読んでもちょっと曖昧ですが、3点とも綺麗な鏡でした。
とくに平脱を施した2点は繊細で、女性好みな感じがしました。

NHKプロモーションって、渋谷のNHKの隣だったので、原宿から歩いたのですが、紅葉が
すんごく綺麗でした。カメラを持っていかなかったのが悔やまれました。

三河さん、ここ覗いてくれるかなぁ・・・(^_^;)。
[1999/11/23 01:39:38]

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