古い資料で見る ドードーは日本の長崎にやって来たのかー2

   
『 ルイス・キャロルの自然誌と超自然誌 ーアリスは何と出会ったかー 』西村光雄・西村杏子著 櫂歌書房発行 星雲社発売 2019年

  目次ー6章 鳥たちもキャロルのの世界で羽ばたきます、
     56ページのコラム「日本に送られたドードー」


 
(注)


徳川将軍献上に向かう出島のオランダ商務官(館長)
 
2016年3月5日にテレビ放映された「世界不思議発見」(TBSテレビ)でモーリシャス島 のドードーが紹介され、日本にドードーがやって来た証拠として、出島のオランダ商館長日記が紹介されていた。1647年に「ドードーを含む三種類の生物が徳川将軍に献上されたと言う記録がある」との事であるが、2007年に発表された論文『明治前動物渡来年表』磯野直秀氏でも、徳川将軍に献上されたと言う記録は確認されていない。日本の出島には来たが、本土には上陸していないと思われる。全くの推測であるが、ドードーはガチョウに似ている不格好な鳥であり、珍しい鳥・綺麗な鳥にはあたらない、日本人が綺麗な鸚鵡やインコを好むことを知る出島のオランダ人や日本人通司達が、わざわざ不格好なドードーを江戸に連れて行くとは考えられない。





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