ルドルフ二世タイトル 東京上野の森写真 2006.08.02
上野の森


画家ルーラント・サーフェリー(Roelant Savery)(1576〜1639年)は、神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世の宮廷画家として1604年から1612年までプラハに住んだ。

 皇帝の命令により、ボヘミアやティロルの山岳風景画(1604から08年まで)を描いていた。彼が皇帝からいくらもらっていたか定かでないが、同じく宮廷画家であったアンチボルトが引退の時フィオリーノ金貨1500枚の大金を送られたことから推測すると、相当の高額であったことだろう。皇帝は、画家に高い地位を認めていたのである。宮廷画家を辞めたあと各地を放浪したが、1616年にはネーデルランド(今のオランダ)のユトレヒに移り住んだ。皇帝の死後4年後のことである。

 その頃から、ヨーロッパの森にヨーロッパの鳥や新大陸の鳥と動物を描くようになった。いかなる心境の変化か定かでないが、明るい風景の中に静かにたたずむ動物や鳥を描いている。それは動物達の楽園であるかのように見える。

  「鳥のいる風景」(カタログ作品ナンバー44番)の右下にドードーが描かれている。生物学的にもかなり正確で本物のドードーを見ていたサーフェリーの確かさを感じる。その証拠に、後ろのハクチョウより大きく描いている。ドードーファンも是非見ておきたい絵画である。ページ下にサーフェリーを見ることの出来るリンクがあります。


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もちろん、上に書いたようルーラント・サーフェリー(Roelant Savery)は、生きていたドードーを見ていた。だから正確に描いたのであろうと思われる。しかし、捕らえられて飼育されたドードーは太りすぎ野生の姿をとどめていなかったに相違ない。それが太ったドードーとなったのであろう。


右はドードーのいる右下部分、中央がドードーである

《楽園》油彩、銅板、横57センチ縦42センチ 1628年作
今回の展覧会では、《鳥のいる風景》油彩、銅板、横57センチ 縦42センチも公開された。 
ドードーのアップ
第三章でもルーラント・サファリエーの画を見ることが出来ます。
下記のWebアドレスは、ルーラント・サファリエーの画が見られるリンクです。特に、動物とスイスアルプスの景観は美しい。
http://www.wga.hu/frames-e.html?/html/s/savery/index.html 

http://www.artcyclopedia.com/artists/savery_roelandt.html
写真
展覧会カタログ 『ウィーン美術史美術館名品展〜ルネサンスからバロックへ〜』 発行 NHK NHKプロモーション
  定価2300円
 


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