《大陸移動によるヒマラヤ山脈の隆起と東南アジア諸島の成立―2》
―氷河時代の始まりとドードー祖先の移動― 2006.07.29

温暖な気候の変化
 5〜6万年前から地球は冷えてきた。大規模な氷河が発達し始めて寒冷化が進んだ。2万年前頃から森林が縮小して草原が増えた。環境が変わり動物も動き始めた。アジアと北アメリカはベリンジアと呼ばれる陸橋で結ばれ、アジアから北アメリカへ動物の移動が始まった。人類はこれらの動物を追って新大陸へ移動したのである。

 オセアニアの周辺の地形も氷河の発達により海面は低下していた。今の東南アジア島嶼部にはアジア大陸と繋がる大きな大陸があり「スンダ大陸」と呼ばれた。
  ニューギニア島、オーストラリア大陸 、タスマニア島は一つの大きな大陸で「サフル大陸」と呼ばれたのである。 『モンゴロイドの地球 2 南太平洋との出会い』 大塚柳太郎編(財)東京大学出版会


上記のように海面の低下により、東南アジアはスンダ大陸となった。そこにユーラシア大陸から気候の変化で森が縮小したため、動物達が東南アジアの森を目指してやってきた。以前から住んでいたであろうドードーの祖先は、やはり環境の変化で移動せざるを得なかった。以前の森がどんどん南へ移動したからである。ドードーの祖先達はオオハシバト、カンムリバト、ニコバルハトの生息領域を見ると分かるように低湿地帯で海に近く、高い山には住んでいない、その環境を求めて大陸の先端方向へ移動した。

その後、1万2000年前頃起きた 高温期により氷河が溶けだした。膨大な水は海に流れ込み水面を上昇させて海洋が広がった。海面は約80〜100メートルちかく上昇した。そのため大陸の端にあった山は島になり、取り残された動植物は独自の進化をたどったのである。氷河に追われたドードーの祖先達も島に取り残されたいう仮説も成り立つ。

サモア諸島あたりも島が出来た頃は、海はなく、大陸の端にある離れた火山であったかもしれない。人類がサモア諸島にやってきたのは2000年前頃であるという。この時すでにオオハシバトは、今のような姿で島にいたのである。
  カンムリバトもニコバルハトも同じようであったろう。しかし、氷河時代に移動をしたであろうが、モーリシャス島の成立年代(800万年前)で住み着いてから独自の進化をするのに、1〜2万年であのように巨大なハトに変化するであろうか。やはり、一桁違う年代が必要ではないだろうか。地面を歩く動物の移動と空を飛ぶ鳥とではまったく違う年代を想定しなければならないだろう。

最初ドードーは、氷河時代以後にモーリシャス島に住み着いたと考えたが、DNAによるドードーと他のハトとの分岐が2500万年前と分かると、今は東南アジアあたりの島から、島つたいに数百万年前頃たどり着いたと考えている。後にアンダマン・ニコバル諸島付近と判明。

アイコンアイコン
 トップに戻る 第2章 第3章