今日の読み物:ハイアット39階の漢(おとこ) |
西暦2000年2月某日……2人の男が新宿駅に降り立った。 男たちは共にスーツを身につけ正装、片方の顔はやや緊張した面もちであった。
一見すると、社会人に見えないでもなかったが……
この日、彼らの目的は違っていた! そう、今日は栄えある 「第4回 アスキー エンターテインメント ソフトウェア コンテスト」の受賞パーティー! しかし…「やりー! ただメシにありつけるぜー!」と思っていたのは、
どうやら俺の方だけだったようだ。 …というか、なんで努力賞以上の受賞者しか呼ばれないパーティーに貴様が行けるんだ? とお思いの方もいるかもしれない。ふふふふふ、甘いな! 受賞者には、1人ないし2人の同伴者が 許されていたのだ!!
ま、要するに「準グランプリ」とった広田氏のおまけでついていったというワケです(笑) ホントは「実力」で行くつもりだったのですが、ちょっと力が及ばなかったので。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ハイアットホテル39階。そこが指定された場所であった。 入り口のドアメン(マン)に軽く会釈をし、ホテル内部に侵入成功。
ここで、ドアメンは重大なミスを犯していた。
通り過ぎる長身の男の懐が妙に「膨らんでいる」ことを見逃していたのだ。 「ふ・・金属探知器も置いてないとは、なんとも甘い施設だぜ。
ま、もっとも…探知機ごときにひっかかるようなシロモノじゃあないがな…俺のエモノは。」
そう言って、男は懐に手をのばし「そこ」に収納されてるモノに触れた。
心地よいラバー(ゴム)の感触。そしてなめらかな曲線。
数日前に東急ハンズで購入したラバー製かつら「侍まげ(税込¥1,260)」だッ!
かぶるのかッ!? まさか!? しかし…男は冷静だった。 「危ない、危ない…今日の俺は、あくまでも脇役。コイツは納めておかないとな。」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ホールの奥には、ずらっと受賞作品が並べられプレイ可能な状態にセッティングされていた。 さすがはAコン、雑誌などで見かけるような方々も来場していた。
そして、受賞式が始まる。
会場内のオーロラビジョン(のようなもの)に下の賞から順にビデオで紹介され、受賞者が
表彰されていく…壇上の広田氏は、けっこう緊張していたようだ…うひひひひ、愉快愉快。 ところで…なんで僕のヤツ、名前だけなんですか? せめて画面写真くらい載っけて欲しかったです。 コレが「壁」…なのか。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ その後、メインイベントたる(?)喰う時間となる。 目指せ! ローストビーフ!!…その横で広田氏はすでに「飲んでいた」。ワインを。
赤は渋いから白の方がいいと思うね、僕は。
…と思った矢先、「パレット」作者の西田氏を発見。 さっそく憑依する。 作るにあたってポイントとした部分とか、ゲーム観などについて聞きまくる。
パレットやりながら。 ツクールの話をしてる時の西田氏はとても輝いて見えた。ちなみに中華料理が好きらしい。
遠くを見ると、広田氏が「飲んでいた」。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ パーティー後、図々しくも西田さんと握手を交わし「次は負けませんよ」と、お別れした。 よくよく考えると相手はグランプリなんだから、もう勝てないじゃん。大失言であった。
結局、授賞式中に「まげ」はかぶれなかったため、終わった後のロビーでかぶることにする。 ちょうど深浦氏のお供で来ていた八百くんがデジカメを持参していたので、撮ってもらった。
とりあえず、これで目的は達成された…満足満足。 ちょっと周りが暗くてわかりづらいかも。にせ侍が写っています。 画面右に名物「Aコンベーコン」を手にした男の霊が写り込んでいますが
たしか、そこには誰もいなかったハズです。よほど念が強かったのでしょう。 ちなみに撮影時、向かって左奥の方には かの「広井王子」様がおられました。 ホントだって。 3/12/2000 MIZU車蹴り |
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